留学でマイルを貯めるのにオススメのクレジットカード7選

海外留学、とくに長期の留学には少なくともクレジットカードを2枚は用意しておくと安心です。

「1枚持ってるけど、2枚目はどのクレジットカードにしようかな…」と迷っている人もいるでしょう。

そんな人は、マイルが貯まるクレジットカードも検討してみるといいかもしれません。

海外留学のときに航空チケットは、必ず購入しなければいけませんよね。

最近は格安航空会社=LCC(ローコストキャリア)の格安航空券もありますが、留学先の国によってはLCCの飛行機が就航していないことも多いです。

その場合は、日本でいうJALやANAなどの従来の航空会社=FSC(フルサービスキャリア)で航空チケットを買わなければいけません。

渡航先の国やシーズンによりますが、航空チケット代は数万~十数万円と決して安いものではないです。

とくに長期留学を考えている人は、留学中に何回か帰国したり、留学先で旅行したりと飛行機を利用する機会も多いかもしれませんよね。

そこで今回は、留学でマイルが貯まるクレジットカードを選ぶときの注意点やポイントを詳しく解説。

  • 留学のために使う2枚目のクレジットカードをどれにするか迷っている
  • マイルをJALで貯めるか、ANAで貯めるか迷っている
  • 留学でマイルをお得に貯められるオススメのクレジットカードはどれ?

このように疑問を持っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

久美子先生久美子先生

マイル初心者の人には、まずこちらの記事でマイルの仕組や特典サービスなどを知っておきましょう!

初心者でもわかるマイルの基礎知識

1. 海外留学にオススメのマイルが貯まるクレジットカード7選

ここでは、以下の4つの航空会社が提供しているマイレージプログラムのクレジットカードを紹介したいと思います。

  • JAL「マイレージバンク」
  • ANA「マイレージクラブ」
  • デルタ航空「スカイマイル」
  • ユナイテッド航空「マイレージプラス」

ちなみに、クレジットカードは高校生を除く18歳以上の人が申し込めます。(未成年の場合は保護者の同意書が必要。)

クレジットカードの家族カードだと、留学ホームステイを目的とする場合なら、中学生を除く15歳以上18歳以下の高校生でも申込みは一般的に可能です。

カード会社に問い合わせて確認してみましょう。

1. 留学でマイルを貯めるならVISA・Master・JCBのどのクレジットカード?

ANA・JALの一般クレジットカードには、国際ブランドがMasterCard・VISA・JCBのものが主にあります。

JALカード(MasterCard) JALカード(VISA) JALカード(JCB)

では、どの国際ブランドのカードが海外留学には使い勝手がよくお得なのか、見てみましょう。

1. 海外留学ではどの国際ブランドのクレジットカードが使いやすい?

日本では、日本発の国際ブランドであるJCBもメジャーですよね。

では、海外ではどうなのでしょうか?

以下は、海外で利用されている国際ブランドの会員数と加盟店舗数です。

国際ブランド会員数(万人)加盟店数(万店)
VISA208,1002,900
MasterCard115,8002,800
アメックス10,240不明
JCB8,0181,300
参照)「新版」世界のペイメントカード2009年
参照)クレジット/ローン業界の動向とカラクリがよ~くわかる本2018年

やはり、海外ではVISA・MasterCardの加盟店が多いことがわかりますね。

JCBのカードは日本での利用だとさまざまな特典やキャンペーンがついていてお得なことも多いですが、海外での利用の場合は渡航先の国や場所によって使えないことも。

なので、やはり「VISA」「MasterCard」がついてるクレジットカードが安心と言えます。

2. VISAかMasterCardか迷ったら為替レートが有利なMasterCardを選ぼう

「どの航空会社のカードを作るかは決めたけど、VISAかMasterCardどちらのクレジットカードにしよう…」と迷う人もいますよね。

一般的に日本で作ったクレジットカードを海外で利用したとき、次の流れで発行元のクレジットカード会社から請求がきます。

  1. 海外でクレジットカードを使って支払いをする

  2. 外貨から日本円に換算
    (国際ブランドが設定した為替レートを適用)

  3. 利用総額にクレジットカード会社の手数料を上乗せ
    (カード会社ごとに設定された海外事務手数料%)

  4. カード会社から請求

たとえば、VISAのカードを使ってアメリカで買い物したとき、その時のVISAが設定している為替レートが1ドル=112円なら、この為替レートが適用されて円に換算。

(例:300ドル分買い物したとき→300ドル×112円=33,600円)

この通貨が換算されるときに適用される為替レートは、国際ブランドであるMasterCard・VISA・JCBなどによって異なっています。

そして、この中で為替レートが比較的によいのがMasterCardです。

なので、VISAかMasterCardか迷ったら、海外で使う目的ならMasterCardを選ぶとよいかもしれません。

ちなみに、クレジットカードを発行するカード会社が上乗せする海外事務手数料については、VISA・MasterCardともに同じ手数料(%)で設定していることが多いです。

海外でクレジットカードを利用したときの手数料(為替レート・事務手数料)を比較!

2. JALのマイルが貯まるクレジットカード

それではここから、各航空会社のマイルが貯まるクレジットカードを紹介します。

まずはJALのクレジットカードから。

JALが加盟しているワンワールドの航空会社、その他JALが提携している航空会社のフライトマイル、そしてショッピングマイルを貯めることができます。

1. JAL普通カード(MasterCard)

JAL普通カード(MasterCard)

JALの一般的な普通クレジットカードで、高校生を除く18歳以上の人が申込みできます。

初年度の年会費は無料です。

2年目から年会費が2,160円かかりますが、毎年のカード継続時に1000マイルのボーナスマイルがもらえるので、実質年会費は無料に。

また、フライト毎にプラス10%のボーナスマイルがつくメリットがあります。

JAL普通カード(MasterCard)
年会費
  • 本会員2,160円(入会後1年間無料)
  • 家族会員1,080円(入会後1年間無料)
ボーナスマイル
  • 搭乗毎にフライトマイルの10%プラス
  • 毎年初回搭乗ボーナス1,000マイル
  • 入会搭乗ボーナス1,000マイル(1回のみ)
ショッピングマイル
  • 200円=1マイル※1
  • ANAでの航空券購入には100円=1マイル
カード付帯保険
  • 海外・国内旅行傷害保険(最高1,000万円)
  • 海外救援者費用(年間限度額100万円)
免税店での割引5%
マイル有効期限3年間
カード発行会社三菱UFJニコス
海外事務手数料2.16%

※1. ショッピングマイルプレミアムに申し込んだ場合は100円=1マイル

JAL普通カード

2. JALカード navi「学生専用」(MasterCard)

JALカード navi「学生専用」(MasterCard)

JALの学生用クレジットカードです。

高校生を除く18歳以上30歳未満の学生が申込みの対象。

在学中は年会費無料、マイルの有効期限が無期限などのメリットがあります。

JALカード navi「学生専用」(MasterCard)
年会費在学中無料
利用限度枠10万円
フライトボーナス
  • 搭乗毎にフライトマイルの10%プラス
  • 毎年初回搭乗ボーナス1,000マイル
  • 入会搭乗ボーナス1,000マイル(1回のみ)
ショッピングマイル
  • 200円=1マイル※1
  • JALでの航空券購入には100円=2マイル
カード付帯保険
  • 海外・国内旅行傷害保険(最高1,000万円)
  • 海外救援者費用(年間限度額100万円)
免税店での割引5%
マイル有効期限在学中は無期限
カード発行会社三菱UFJニコス
海外事務手数料2.16%

※1. ショッピングマイルプレミアムに申し込んだ場合は100円=1マイル
※未成年者の場合、保護者の同意が必要。

JALカードnavi「学生専用」

3. ANAのマイルが貯まるクレジットカード

次にANAのクレジットカードを紹介します。

ANAが加盟しているスターアライアンスの航空会社、その他ANAが提携している航空会社のフライトマイル、そしてショッピングマイルを貯めることが可能です。

1. ANAマスター一般カード

ANAマスター一般カード

ANAの一般的な普通クレジットカードです。

申込み対象は、高校生・大学生を除く18歳以上の人になっています。

初年度の年会費は無料。

2年目から年会費が2,160円かかりますが、JAL同様、カード継続時に毎年1000マイルのボーナスマイルがもらえるので、実質年会費は無料です。

また、フライト毎にプラス10%のボーナスマイルがつくメリットもあります。

このカードの付帯保険の国内旅行については、ANAは航空機に搭乗中のみが対象となっています。(国内航空傷害保険)

ANAマスター一般カード
年会費
  • 本会員2,160円(入会後1年間無料)
  • 家族会員1,080円(入会後1年間無料)
ボーナスマイル
  • 搭乗毎にフライトマイルの10%プラス
  • 毎年初回搭乗ボーナス1,000マイル
  • 入会搭乗ボーナス1,000マイル(1回のみ)
ショッピングマイル
  • 100マイル=0.5相当 ※1
  • ANAでの航空券購入には100円=1マイル
カード付帯保険
  • 海外・国内航空傷害保険(最高1,000万円)
  • 海外救援者費用(年間限度額100万円)
免税店での割引5%
マイル有効期限在学中は無期限
カード発行会社三井住友カード
海外事務手数料1.63%

※1. 10マイルコースに申込みをした場合は1000マイル=10マイル

ANAマスター一般カード

2. ANAカード「学生用」(マスターカード)

ANAカード「学生用」(マスターカード)

ANAの学生用クレジットカードです。

年会費が在学中は無料で、高校生を除く18歳以上30歳未満の学生が申込みの対象です。

ANAカード「学生用」(マスターカード)
年会費在学中無料
利用限度枠10~30万円
フライトボーナス
  • 搭乗毎にフライトマイルの10%プラス
  • 毎年初回搭乗ボーナス1,000マイル
  • 入会搭乗ボーナス1,000マイル(1回のみ)
  • 卒業マイル2,000マイル
ショッピングマイル100円=0.5マイル※1
ANAでの航空券購入には100円=1マイル
カード付帯保険海外旅行・国内航空傷害保険(最高1,000万円)
海外救援者費用(年間限度額100万円)
免税店での割引5%
マイル有効期限3年間
カード発行会社三井住友カード
海外事務手数料1.63%

※1. 10マイルコースに申込みをした場合は1000マイル=10マイル
※未成年者の場合は、保護者の同意必要

ANAカード「学生用」

4. デルタ航空のマイルが貯まるクレジットカード

ここでは、デルタのクレジットカードを紹介。

デルタが加盟しているスカイチームの航空会社、その他デルタが提携してる航空会社のフライトマイル、そしてショッピングマイルを貯めることができます。

しかしデルタのクレジットカードについては、残念ながら日本でMasterCardのものを作ることはできません。

そこで今回は日本でも申し込めるJCBカードの紹介をします。

デルタ スカイマイルJCBカード「テイクオフカード」

デルタ スカイマイルJCBカード「テイクオフカード」

18歳以上の人、または高校生を除く18歳以上の学生が申込み対象のクレジットカードです。

デルタ スカイマイルJCBカード
「テイクオフカード」
年会費
  • 本会員1,500円税別(入会後1年間無料)
  • 家族会員400円税別(入会後1年間無料)
ボーナスマイル
  • 入会後1~2ヶ月後500マイル
  • 入会後6ヶ月以内搭乗した場合2,000マイル
  • 入会後3ヶ月以内に合計20万円以上の利用で3,000マイル
  • 日本国内線すべての航空会社でフライト毎に500マイル
ショッピングマイル
  • 100円=1マイル
  • デルタでの航空券購入の場合100円=2マイル
カード付帯保険
  • 海外傷害保険(最高2,000万円)
  • 救援者費用等(50万円限度)
免税店での割引5%
マイル有効期限無期限
カード発行会社JCBカード
海外事務手数料1.60%

スカイマイルJCBカード「テイクオフカード」

5. ユナイテッド航空のマイルが貯まるクレジットカード

最後に、ユナイテッド航空のクレジットカードを紹介します。

ユナイテッドが加盟しているスターアライアンスの航空会社、その他ユナイテッドが提携している航空会社のフライトマイル、そしてショッピングマイルを貯めることができます。

同じスターアライアンスのANAのマイルも貯ることが可能です。

1. マイレージプラス UCカード(MasterCard)

マイレージプラス UCカード(MasterCard)

高校生を除く18歳以上の人が申込みできるカードです。

マイレージプラスUCカード(MasterCard)
年会費
  • 本会員1,500円税別
  • 家族会員400円税別
ボーナスマイル
ショッピングマイル200円=1マイル
カード付帯保険
  • 海外傷害保険(最高2,000万円)
  • 国内旅行傷害保険(最高1,000万円)
免税店での割引100=1マイルで加算
マイル有効期限実質無期限
カード発行会社UCカード
海外事務手数料1.63%

マイレージプラスUCカード

2. マイレージプラス セゾンカード(MasterCard)

マイレージプラス セゾンカード(MasterCard)

高校生を除く18歳以上の人が対象のクレジットカードです。

上記の画像のカードは、国際ブランドがアメックス(American Express)ですが、MasterCard・VISAでも作ることはできます。

MasterCardとVISAのロゴ

マイレージプラス セゾンカード(MasterCard)
年会費本会員1,500円税別
家族カードなし
ボーナスマイル-(アメックスの場合、毎年継続時500マイル)
ショッピングマイル1,000円=5マイル※1
カード付帯保険
  • 海外傷害保険(最高3,000万円)
  • 救援者費用等(300万円)
免税店での割引100=1マイルで加算
マイル有効期限実質無期限
カード発行会社セゾンカード
海外事務手数料1.63%

※1 マイルアップメンバーズ利用時、1,000円につき10マイル加算

マイレージプラス セゾンカード

2. 海外留学でお得にマイルが貯まるクレジットカードを選ぶときのポイントと注意点

マイルを貯めるには、まずJAL・ANAなどの航空会社のマイレージプログラムに申込みをしなければいけません。

マイレージプログラムに加入するには、以下2つのどちらかのカードに申込みをします。

  1. クレジットカードの機能のない無料のマイレージカード
    フライトマイルのみ貯めることができる。
  2. クレジットカードの機能がついたマイレージカード
    フライトマイルとショッピングマイルを貯めることができる。

(※詳しくは初心者でもわかるマイルの基礎知識を参考にしてください。)

では、どの航空会社のマイレージプログラムが留学でお得にマイルを貯めることができるのでしょうか?

ここでは、海外留学でマイルをうまく貯めるために、マイレージプログラムを選ぶポイントや注意点を説明します。

1. クレジットカードを選ぶ前にどの航空会社のマイレージプログラムを選ぶかが重要

フライトマイルをうまくお得に貯めるのには、どの航空会社のマイレージプログラムを選ぶかが大きなポイントになります。

その理由は、JAL・ANAなど、選ぶ航空会社によって提携している海外の航空会社が違うからです。

そして、その提携している航空会社がどこなのかは、主に「航空アライアンス(航空連合)」によって異なります。

アライアンスとは、航空会社同士のネットワークのこと。

基本的に、同じアライアンスの航空会社だと提携関係にあるので、フライトマイルの移行ができます。

しかし、もしアライアンス外の提携してない航空会社のフライトを利用した場合は、マイルを移すことができず、せっかくのフライトマイルも貯めることができなくなるのです。

2. 世界で主要3つの航空アライアンスを詳しく比較!JAL・ANAはどこ?

ではどんなアライアンスがあり、日本のJAL・ANAなどはどこに属しているのかを見てみましょう。

世界で主要な航空アライアンスは以下の3つです。

ワンワールドJALが加盟しているアライアンス。
13社の航空会社が加盟している。
世界約160カ国、1,000以上の都市に就航。
スターアライアンスANAが加盟しているアライアンス。
28社の航空会社が加盟している。
世界各国191カ国、1,300以上の都市に就航。
スカイチームデルタが加盟しているアライアンス。
20社の航空会社が加盟している。
世界170カ国、1,000以上の都市に就航。

航空アライアンスの規模としては、ANA加盟しているスターアライアンスが一番大きいことがわかりますね。

実は、JAL・ANAはアライアンスの航空会社以外でも提携している会社があり、そこのフライトマイルも貯めることが可能です。

また、マイルが貯まった際には、アライアンスも含め提携会社の特典航空券とも交換ができます。

なので、加盟しているアライアンスと一緒に合わせて提携航空会社もチェックしておきましょう。

ちなみに、マイルを移行できる提携航空会社のことを一般的に「コードシェア便」と呼んでいるのでこちらも覚えておくといいですよ。

では、次にそれぞれのアライアンスにどんな航空会社が加盟しているか、アライアンス以外にJAL・ANAが提携してコードシェアしている会社はどこか見てみます。

1. JALが加盟しているアライアンス「ワンワールド(oneworld)」

ワンワールドに加盟している航空会社のロゴ

JALの加盟しているワンワールドの航空会社は以下の通りです。

ワンワールド
JAL 日本航空
東京・大阪・名古屋・沖縄を主要ハブ空港とし世界20カ国、約80都市へ運航。
アメリカン航空
アメリカの主要航空港から世界50カ国、330以上の都市へ就航。
ブリティッシュ・エアウェイズ
ロンドン・ヒースロー空港から90カ国、220都市へ就航。
カンタス航空
オーストラリアを代表する航空会社で国際線・国内線ともに充実。
キャセイ・パシフィック航空/キャセイドラゴン航空
香港を代表する航空会社で世界35カ国90以上の都市へ就航、中国便も充実している。
フィンエアー
フィンランドの航空会社でヘルシンキをハブ空港として就航。
イベリア航空
主にヨーロッパとラテンアメリカを結んでいるスペインの航空会社。
ラタム航空
ラテンアメリカを代表する航空会社。
マレーシア航空
マレーシアのクアラルンプールをハブ空港として約80都市に就航。
カタール航空
中東の国、カタールの航空会社で東京からヨーロッパへのフライトが充実。
ロイヤル・ヨルダン航空
中東のヨルダンを代表する航空会社。
S7航空
ロシア最大手の航空会社でモスクワ・ドモジェドヴォ空港を拠点に就航。
スリランカ航空
インド洋の島国であるスリランカ共和国の航空会社でモルディブを拠点に就航。

JALは加盟しているワンワールド以外にも、以下の14社ともマイルが貯められるように提携しています。

JALが提携している航空会社
アラスカ航空
アメリカの航空会社でロサンゼルスなど北米の西海岸の空港を拠点に就航。
ハワイアン航空
ハワイのホノルル空港を拠点としハワイ内の島間、アメリカ本土へ就航。
ジェットブルー航空
アメリカの格安航空会社で国内線だけでなく南米北部への国際線でも運航。
ウェストジェット航空
カナダ第2の規模の航空会社で国内線、北米、南米、ヨーローッパの国際線で運航。
エアタヒチヌイ
タヒチの航空会社で現在日本(東京)の路線でも運航。
エール・フランス航空
フランスを代表する航空会社でパリを乗り継ぎとしヨーロッパ約50都市へ就航。
バンコク・エアウェイ
タイのバンコクから主にタイ国内のリゾート地や近隣諸国へ就航。
チャイナエアライン
台湾最大の航空会社で桃園国際空港をハブ空港としアジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアへ就航。
中国東方航空
中国を代表する航空会社で中国国内線、国際線ともに充実。
中国南方航空
中国の広州に拠点をおく航空会社で中国最大の航空会社、中国国内、海外190都市に就航。
大韓航空
韓国の大手航空会社で仁川国際空港をハブ空港として、120を超える都市へ就航。
エミレーツ航空
アラブ首長国連邦のドバイを拠点とする航空会社。
ジェットスター航空
オーストラリアのメルボルンを本社におくオーストラリア国内線・オセアニア、アジアの国際線で就航。
ジェットスター・ジャパン
日本の格安航空会社で、国内線と国際線はアジア・オセアニア圏を中心に就航。

※2018年10月以降はガルーダ・インドネシア航空のマイル移行も可能に。

つまり、JALのマイレージクラブに加入すると、JALを含めたワンワールドの航空会社13社とその他提携会社14社、合計34社のフライトマイルが貯められることになります。

JAL

2. ANAが加盟している「スターアライアンス(Star Alliance)」

スターアライアンスに加盟している航空会社のロゴ

ANAが加盟しているスターアライアンスの航空会社は以下の通りです。

スターアライアンス
ANA 全日本空輸
日本最大の航空会社で海外約80路線、国内110路線以上で運航。
ユナイテッド航空
アメリカのシカゴに拠点をおき、アメリカ国内の空港、東京から339ヶ所へ就航
エア・カナダ
カナダの航空会社で世界200ヶ所の空港に就航。(カナダ64都市・アメリア57ヶ所)
ニュージーランド航空
ニュージーランド21ヶ所、オーストラリア30ヶ所を目的地に国内線・国際線で運航。
中国国際航空(エアチャイナ)
中国の北京を拠点に中国国内263路線、海外98路線で運航。
深セン航空
中国の航空会社で広東省の深圳宝安国際空港を拠点とし、中国国内、アジア圏で就航。
エバー航空
台湾の航空会社でアフリカを除く4大陸64ヶ所の目的地に運航。
アシアナ航空
韓国の航空会社でソウルを拠点に海外24カ国78都市へ就航。
シンガポール航空
シンガポールを代表する航空会社でチャンギ国際空港をハブ空港としている。
エア・インディア
インドの航空会社でインドすべての州都、海外36ヶ所へ就航。
アビアンカ航空
コロンビアの航空会社で国内・海外(アメリカ大陸とヨーロッパ路線)で運航。
アビアンカ・ブラジル航空
ブラジルのサンパウロに拠点をおき23都市24空港に就航。
コパ航空
北アメリカと南アメリカの境にあるパナマ共和国の航空会社。
クロアチア航空
東ヨーロッパにあるクロアチア共和国のザグレブに拠点をおく航空会社。
エジプト航空
エジプトのカイロを拠点とする国営の航空会社。
エチオピア航空
東アフリカにあるエチオピアの航空会社で国内28都市、海外52都市で運航。
南アフリカ航空
南アフリカ共和国の会社でヨハネスブルクとケープタウンを拠点に国内・海外へ就航
アドリア航空
ヨーロッパにあるスロベニア共和国の国営の航空会社でヨーロッパを中心に運航。
エーゲ航空
ギリシャの航空会社でアテネを拠点に海外111ヶ所、国内34ヶ所に就航。
オーストリア航空
オーストリアの航空会社でウィーンを拠点としに中欧・東欧を中心に約130ヶ所に就航。
ブリュッセル航空
ベルギーのブリュッセルに拠点をおき、ヨーロッパ・北米・インドなどへ運航。
LOTポーランド航空
ポーランドの会社で世界60ヶ所、東京とヨーロッパ・ソウル・バンコク間も運航。
ルフトハンザ ドイツ航空
ケルンに拠点をおくドイツ最大の航空会社で73カ国165ヶ所へ運航。
スカンジナビア航空
スウェーデンのストックホルムを拠点とし北欧、アジアなど119ヶ所へ運航。
スイスインターナショナルエアラインズ
スイスのチューリッヒとジュネーヴを拠点に世界44カ国100ヶ所へ就航。
TAPポルトガル航空
ポルトガルのリスボンを拠点に世界29カ国76ヶ所へ運航。
タイ国際航空
タイを代表する航空会社で国内、アジア、ヨーロッパ、北米など世界各国にも就航。
ターキッシュエアラインズ
トルコの航空会社で海外236ヶ所、トルコ国内51ヶ所へ就航。

ANAは加盟しているスターアライアンス以外にも、以下の12社ともマイルが貯められるように提携しています。

ANAが提携している航空会社
吉祥航空
中国の上海浦東国際空港をハブ空港として運航。
マカオ航空
中国の特別行政区であるマカオの航空会社でアジア圏のみで就航。
エア・ドロミティ
イタリアの地域航空会社で主にヨーロッパ都市間の路線を運航している。
ユーロウィングス
ドイツの格安航空会社でデュッセルドルフ・ハンブルク・ケルンボンにハブ空港を持つ。
ジャーマンウィングス
ドイツの格安航空会社でドイツ国内、欧州各地へ就航。
ヴァージンアトランティック航空
イギリスの航空会社で主に長距離の国際線で運航しているが日本間路線は現在ない。
エティハド航空
アラブ首長国連邦のアブダビ国際空港を中心に世界各国に路線を展開している。
オリンピック航空
ギリシャの航空会社で現在は国内線のみで運航。
ガルーダ・インドネシア航空
インドネシアの国営航空会社、2018年9月にJALとも提携。
フィリピン航空
フィリピンの大手航空会社でニノイ・アキノ国際空港を拠点に56都市へ就航。
ベトナム航空
ベトナムの国営航空会社でベトナム国内18都市、世界28都市に就航。
ジェットエアウェイズ
インドのムンバイを拠点とする大手航空会社でインド国内・海外にも就航。

※ハワイアン航空は2018年3月で提携終了

つまり、ANAのマイレージクラブに加入すると、ANAを含めたスターアライアンスの航空会社28社とその他提携会社12社、合計40社のフライトマイルが貯められることになります。

3. デルタ航空が加盟している「スカイチーム(Sky Team)」

アメリカのデルタ航空が加盟しているスカイチームの航空会社は、以下の通りです。

スカイチームに加盟している航空会社のロゴ

スカイチーム
デルタ航空
アメリカの大手航空会社で6大陸65カ国約350都市へ就航、東京成田空港もハブ空港の一つになっている。
エール・フランス
フランス航空会社で世界93ヶ国168の都市、フランス国内だけでも36の都市に就航。
KLM航空
オランダのアムステルダム・スキポール空港を拠点とする航空会社で世界74カ国144都市へ運航。
エア・ヨーロッパ
スペインの航空会社でヨーロッパの北部・西部、そして北米・南米・西インド諸島などにも就航。
アリタリア航空
アリタリア航空はイタリア最大の航空会社で、イタリア国内、国際線含め41カ国、83都市へ就航。
タロム航空
ルーマニアを代表する航空会社でブカレストを拠点にヨーロッパ・北アフリカ・中東の都市へ運航。
チェコ航空
中央ヨーロッパにあるチェコ共和国の大手航空会社でプラハを拠点にヨーロッパ、中央アジア、中東に運航。
アエロフロート・ロシア航空
ロシア大手の航空会社でモスクワのシェレメーチェヴォ空港をハブ空港とし、131都市(ロシア国内45都市)に就航。
アエロメヒコ航空
メキシコの大手航空会社でメキシコ・シティを拠点に北米、南米、アジア、ヨーロッパの86都市に運航。
アルゼンチン航空
南米大手手の航空会社でアルゼンチン国内最多の35都市、国際線では18都市に就航。
中国南方航空
中国の広州に拠点をおく航空会社で中国最大の航空会社、中国国内、海外190都市に運航。
中国東方航空
中国3大航空会社の1つで中国上海を拠点とし、中国国内・海外で217都市に就航。
厦門航空(Xiamen Air)
中国福建省厦門(アモイ)の航空会社で中国国内、日本、韓国、東南アジアの路線で運航。
チャイナエアライン
台湾最大の航空会社で桃園国際空港をハブ空港としアジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアへ就航。
大韓航空
韓国の大手航空会社で仁川国際空港をハブ空港として、120を超える都市へ就航。
ベトナム航空
ベトナムの国営航空会社でベトナム国内18都市、世界28都市に就航。
ガルーダ・インドネシア航空
インドネシアの国営航空会社、ANAとも提携済みで2018年9月にJALとも提携している。
ケニア航空
アフリカトップの航空会社でアフリカ43都市、世界10都市に就航。
サウディア
サウジアラビアのジェッダを本拠地とし国内26都市、海外53都市に就航。
ミドルイースト航空(MEA)
中東レバノンの大手国営航空会社でベイルートを拠点にヨーロッパ、中東、西アフリカの国際線で運行。

デルタ航空は加盟しているスカイチーム以外にも、以下の6社ともマイルが貯められるように提携しています。

デルタ航空が提携している航空会社
ヴァージンアトランティック航空
イギリスの航空会社で主に長距離の国際線で運航しているが日本間路線は現在ない。
ヴァージン・オーストラリア航空
カンタス航空に次ぐオーストラリアで2番目に規模が大きい航空会社で、国内および世界各国へ運航。
ウェストジェット航空
カナダ第2の規模の航空会社で国内線、北米、南米、ヨーローッパの国際線で運航。
ジェットエアウェイズ
インドのムンバイを拠点とする大手航空会社でインド国内・海外にも就航。
ハワイアン航空
ハワイのホノルルを拠点に島間路線やアメリカ本土との長距離国内線、太平洋地域での国際線で運航。
ゴル航空
ブラジルの航空会社でブラジル国内線、南米・北米の国際線で運航。

つまり、デルタ航空のマイレージクラブに加入すると、デルタ航空を含めたスカイチームの航空会社20社とその他提携会社6社、合計26社のフライトマイルが貯めれることになります。

JAL、ANA、デルタ航空の3社のアライアンスと提携航空会社を確認したところで、最後にそれぞれの提携会社数を比較してみましょう。

航空会社コードシェアしている提携会社数
JAL34社
ANA40社
デルタ航空26社

アライアンスに加盟している航空会社、提携航空会社数で言えば、ANAがダントツで多いことがわかりますね。

久美子先生久美子先生

提携する航空会社のマイルを移したいときは、航空チケットを購入する際に移行の事前登録が原則必要になるので気をつけましょう!

3. JAL・ANA・デルタ航空のマイレージプログラムを徹底比較

JAL、ANA、デルタ航空が提供しているマイレージクラブではそれぞれどんな特徴があるのでしょうか?

JAL、ANAのサービスついては前半部分でも一部紹介してきましたが、ここではこの3つを詳しく比較しならがら説明したいと思います。

1. JALの「マイレージバンク」

JAPAN AIRLINESロゴ

以下はJALのマイレージプログラム「マイレージバンク」のサービスの特徴、メリット、デメリットをまとめたものです。

JALマイレージバンクの特徴
マイルに有効期限(3年間)がある。
マイルの譲渡は配偶者、両親、子供のみ可能。
家族で一緒にマイルを貯められる家族プログラムがある。
マイルが貯まれば特典航空券に交換できる。

  • シーズンによって特典航空券に必要なマイル数(通常マイル)が変わらない。
  • JALの特典航空券は国内線・国際線ともに片道からの交換ができる。
  • 主にハイシーズンに特典航空券が利用できないブラックアウトデイトが設定されている。
  • 特典航空券以外に別途燃油サーチャージ費用がかかる。
  • JALの特典航空券は人気なので取りづらいので早めに予約が必要。
マイルをeJALポイント(1マイル=1ポイント=1円)に交換できる。

  • eJALポイントはJALの航空券やツアーの支払いに利用可能。
  • 5,000マイル単位でポイントに交換、有効期限は1年間。
マイルをJALクーポンに交換できる。

  • 10,000マイル(JALクーポン12,000円相当)から交換可能。
  • クーポンの有効期限は交換して13ヶ月後の月末。
マイルをローソンなどで使えるPontaポイントや自治体ポイントに交換可能。
交換に必要マイルは最低1,000単位から。
マイルを国内向けのJALショッピングサイトで利用できる。
マイルとは別にJALのFLY ONポイントが1年間で一定貯まれば、翌年に空港ラウンジの利用や席指定サービスなどのさまざまな特典がつく。※1
フライトマイルは飛行距離をベースに予約クラスや運賃別によって積算率が変わる。
JALのクレジットカードで支払いをした場合、ショッピングマイルの還元率は基本的に200円=1マイル。※2
JALのフライト代金の支払いをした場合100円=2マイル。

※1. クレジットカードのグレードが普通カードの場合。カードのグレードによっては自由に利用可能。
※2. 特約店での支払い、高還元率のプログラムの申込み、カードのグレードが高い場合は異なります。

2. ANAの「マイレージクラブ」

ANAロゴ

次にANAのマイレージプログラムである「マイレージクラブ」のサービスの特徴やメリット、デメリットをまとめました。

ANAマイレージクラブの特徴
マイルに有効期限(3年間)がある。
マイルの譲渡は配偶者、両親、子供のみ可能。
家族で一緒にマイルを貯められるファミリーマイルがある。
マイルが貯まれば特典航空券に交換できる。

  • アライアンスを含め提携している航空会社が多いので希望する特典航空券との交換がしやすい。
  • シーズンによって特典航空券に必要なマイル数が変わる。
  • ANAの国際線の特典航空券は往復から交換可能。(片道は不可)
  • 主にハイシーズンに特定航空券が利用できないブラックアウトデイトが設定されている。
  • 特定航空券以外に別途燃油サーチャージ費用がかかる。
  • ANAの特典航空券は人気なので取りづらいので早めに予約が必要。
マイルをANA SKYコインと交換することができる。※1

  • 1マイルから交換することができる。
  • コインの有効期限はマイルを交換して12ヶ月後の末日まで。
マイルを楽天EdyやSuica、nanacoなどのポイントと交換することができる。
マイルをレンタカーの予約や手荷物超過手数料の支払いにも使える。
マイルとは別にANAのプレミアムポイントが1年間で一定貯まれば、翌年に空港ラウンジの利用や席などのさまざまな特典がつく。※2
フライトマイルは飛行距離をベースに予約クラスや運賃別によって積算率が変わる。
ANAのクレジットカード支払いをした場合、ショッピングマイルの還元率は基本的に200円=1マイル※3

  • ANAのフライト代金の支払いをした場合、100円=1マイル
  • マイル還元率コースによってはマイル移行手数料がかかる。

※1. 交換できるコイン数は、交換するマイル数とカードのグレードによって変わります。
※2. クレジットカードのグレードが普通カードの場合。カードのグレードによっては自由に利用可能。
※3. 特約店での支払い、高還元率のプログラムの申込み、カードのグレードが高い場合は異なります。

3. デルタの「スカイマイル」

DELTA SKYMILESロゴ

最後にデルタのマイレージプログラム「スカイマイル」のサービスの特徴やメリット、デメリットをまとめました。

デルタのスカイマイルとJALやANAのマイレージプログラムとの違いについても解説しています。

デルタ「スカイマイル」
マイルの有効期限がない。
マイルの購入ができる。
マイルの譲渡が家族以外の他人にもできる。(手数料あり)
マイルが貯まれば特典航空券に交換できる。

  • シーズンによって特典航空券に必要なマイル数が変わる。
  • 片道チケットから利用できる。
  • 特典航空券が利用できないブラックアウトデイトがない。
  • 特典航空券に燃油サーチャージ費用も含まれているので、別途費用がかからない。
  • ANAやJALの特典航空券に比べて取りやすい。
1年間で貯まったマイルの総額やフライトの回数によって席のアップグレードなど特典がある。(メダリオン会員※1
マイルを他のポイントに変えることができない。
日本国内向けのショッピングサイトがない。
日本の国内線ではマイルが貯められない。
提携している航空会社が比較的少ない。
フライトマイルは航空チケット代に対して1ドル=5マイルで換算される。※2
デルタのクレジットカードで支払いをした場合、ショッピングマイルの還元率は基本的に100円=1マイル。※3
デルタのフライト代金の支払いをした場合は100円=2マイル。

※1 カードのグレード、国際ブランドによって受けられるサービスは変わります。
※2 一般会員の場合の還元率。会員のグレードによって獲得マイルは異なります。
※3 カードのグレードが高い場合は異なります。

デルタのスカイマイルとJAL・ANAのマイレージプログラムとの違い

デルタのスカイマイルは、JALやANAのマイレージクラブといくつか違う点があります。

たとえば、JAL・ANAのマイルは3年間の有効期限が設けられていますが、デルタのスカイマイルはマイルの有効期限がありません。

また、デルタならマイルが足りないときに不足分のマイルを購入することができます。

そして、フライトマイルについてもJAL・ANAと大きく異なっているのも特徴的です。

デルタのフライトマイルは、飛行距離に関係なく、単純にフライト代金に対してマイルが加算される仕組みになっています。

このデルタのフライトマイルの加算方法はとてもわかりやすいのですが、JAL・ANAの加算方法に比べて、フライトマイルが貯まりにくいようです。

また、デルタのスカイマイルは、日本の国内線でマイルを貯められないのがデメリットの一つ。

ただ、デルタは日本国内で就航しているスカイマークと提携をしているので、貯まったスカイマイルをスカイマークのフライトの特典航空券に交換することはできます。
(スカイマークの通常フライトでスカイマイルを貯めることはできません。)

4. 家族でマイルを貯めるならクレジットカードの家族カード?JAL・ANAの家族プログラム?

留学する本人だけでなく、家族も一緒にマイルを貯めることができたらいいですよね。

家族みんなで一緒にマイルを貯める方法は2つあります。

1つ目は、クレジットカードの「家族カード(家族会員カード)」を持つこと。

そしてもうひとつは、JALの「家族プログラム」ANAの「ファミリーマイル」といったプログラムに家族が加入するという方法です。

「家族カードと家族プログラムって何が違うの?」

「家族カードと家族プログラム、どっちに申し込むべき?」

このように思った方のために、ここでは、クレジットカードの家族カードと、JALの家族プログラム・ANAのファミリーマイルの違いを解説したいと思います。

1. クレジットカードの家族カードとJAL・ANAの家族プログラム・ファミリーマイルの違い

まずは、クレジットカードの家族カード(=家族会員カード)について、特徴を見てみましょう。

クレジットカードの家族会員カード
対象者本会員の配偶者・両親・18歳以上の子供。
※ただし、中学生を除く15歳以上18歳以下の高校生が留学ホームステイを目的とする場合は同意書があれば申込み可能。
※学生向けのカードで家族会員カードは作れない。
カードの種類本会員と同じ国際ブランド・グレードのカードのみ。
家族人数クレジットカードによって異なる。
※1枚目の家族カードはオンラインで申込み可能だが、2枚目は別途書類で申し込まなければいけないことが多い。
引き落とし口座本会員の金融機関口座からまとめて引き落としされる。
フライトマイルそれぞれのマイル口座に積算される。
ショッピングマイル本会員のマイル口座へ積算される。

クレジットカードの家族カードをつくるパターンとして、子供が親のクレジットカードの家族カードをつくる方法と、親が子供のクレジットカードの家族カードをつくる方法があります。

ただし子供が持っているクレジットカードの家族カードを作る場合、カードによって「本会員が学生の場合は家族カードが作れない」「学生用カード(学生向けのクレジットカード)の家族カードを作ることはできない」といった制限があるので注意が必要です。

ANAクレジットカードの家族カード

また、クレジットカードの家族カードは、申し込みに年齢制限があります。

基本的には18歳以上の方しか持つことができませんが、留学ホームステイを目的としてカードを作る場合は15歳以上が対象となります。

さらに家族カードを使って買い物をした分は、本会員の口座からまとめて引き落とされるということも覚えておきましょう。

次は、JAL家族プログラム・ANAファミリーマイルについてです。

JAL家族プログラム・ANAファミリーマイル
対象者親会員の配偶者・両親・18歳以上の子供・18歳未満の子供。※1
※クレジットカードや家族会員カードが作れない未成年の子供の場合は、クレジットカード機能がついていないマイレージカードによる登録になる。
カードの種類それぞれ違う種類のクレジットカードを作ることができる。
※クレジットカードの家族会員カードも登録可能。
家族人数親会員1名、子会員9名まで登録可能
※登録手数料は無料
引き落とし口座それぞれのクレジットカードの金融機関口座からまとめて引き落としされる。
※クレジットカードの家族会員での登録の場合は本会員の口座から引き落とし。
フライトマイルマイルはそれぞれのマイル口座に積算されるが、マイルの特典を利用するためにマイルを交換する際、合算することができる。※2
ショッピングマイル

※1. 親会員は、クレジット機能付きのANA・JALのクレジットカードを持っていること。(JALの親会員は20歳以上)
※2. 交換した特典の利用は親会員、配偶者、二親等以内の親戚が利用可能。

まずクレジットカードの家族カードとの大きな違いは、クレジット機能がないカードが作れるということ。

これにより、クレジットカード持てない18歳未満の子供でもマイルを貯めることができます。

また、クレジットカードの家族カードは本会員と同じ種類のカードしか持つことができませんでした。

しかし、JAL家族プログラムやANAファミリーマイルは一人ひとり違う種類のカードを作ることができるので、この点は便利ですね。

JALカードは家族で種類の違うカードが持てる

2. クレジットカードの家族カードと家族プログラム・ファミリーマイルの両方に申し込もう!

前項では、クレジットカードの家族カード(=家族会員カード)とJALの家族プログラム・ANAのファミリーマイルを比較してみました。

クレジットカードの家族カードは、留学やホームステイが目的なら15歳以上の高校生でも発行してもらえることわかりましたね。

また、以下のこともわかったと思います。

  • クレジットカードの家族カードだけでは、フライトマイルを家族で合算できない。
  • クレジットカードの家族カードだけでは、家族会員の人はマイルの特典を利用できない。

つまり、クレジットカードの家族カードのフライトマイルも家族で合算し・マイル特典を共有するには、家族プログラム・ファミリーマイルにも申し込む必要があるということ。

さらに以下の場合でも、家族一緒にマイルを貯めるには家族プログラム・ファミリーマイルに申込みが必要です。

  • 15歳以下の子が留学・海外旅行する場合

    子供はクレジット付のないJAL、ANAのどちらかのマイレージカード、親はクレジット付のANA・JALカードに申込み、家族プログラム・ファミリーマイルに登録する。

  • 親のANA・JALのクレジットカードとはブランドや種類が違う学生カードなどを子供に持たせたい場合

    両方のクレジットカードを家族プログラム・ファミリーマイルに登録する。

ただし、ANAのファミリーマイルの場合、登録の変更や退会があった場合は、手数料として5,000マイルかかるので気をつけてください。

JALの家族プログラムには、変更・退会があった場合でも手数料はかからないようです。

5. ANAのマイル有効期限が気になる人はユナイテッド航空の「マイレージプラス」

実は、JAL・ANAのマイレージプログラム、デルタのスカイマイル以外に、ユナイテッド航空が提供する「マイレージプラス」というプログラムがあります。

このユナイテッド航空のマイレージプラスは、「ANAのマイルを貯めたいけど、有効期限(3年間)が気になる」という人にオススメです。

その理由は2つあります。

  • マイルの有効期限が実質ないこと。
  • ユナイテッド航空とANAは同じスターアライアンスであること。

1. ユナイテッド航空のマイレージプラスのマイルは有効期限が実質ない

まず、「マイルの有効期限が実質ない」とはどういうことでしょうか?

一応、マイレージプラスのマイルの有効期限は18ヶ月間となっています。

これだけ聞くとANAのマイルの有効期限(3年間)より短いと思いまよね。

しかし、これは18ヶ月間まったくマイルの動きがなかった場合です。

たとえば、マイレージプラスのクレジットカードを利用するとその都度マイルが加算されますよね。

つまり、マイルに動きがあるので、クレジットカードの利用がある度に18ヶ月間の有効期限が延長されていく訳です。

クレジットカードでマイルを加算する以外にも、次のようなマイルの動きがあれば有効期限は延長されます。

  • ポイントをマイルに交換する。
  • マイルを購入する。
  • マイルを寄付する。
  • マイルを譲渡する。

2. 同じスターアライアンスなのでANAのフライトマイルを移行することができる

もう一つの大きな理由に、ユナイテッド航空はANAと同じスターアライアンスの加盟会社だということがあります。

つまり、同じアライアンス同士なので、ANAのフライトで貯まったマイルを移行することができます。

この場合、マイレージプラスのクレジットカードでの支払いになるので、ANAの一般クレジットカードにあるボーナスマイルの特典などはありません。

しかし、有効期限を気にしないで国内線・国際線のANAのフライトマイルも貯めたいという人は、一度ユナイテッド航空のマイレージプラスも検討してみるとよいでしょう。

3. ユナイテッド航空が提携している航空会社は全部で40社

ユナイテッド航空が提携している航空会社は、スターアライアンスの28社と以下12社、合計で40社のフライトでマイルを貯めることができます。

ユナイテッド航空が提携している航空会社
ANAが加盟しているスターアライアンス(Star Alliance)28社
ブティックエア
小型航空機を利用したアメリカの国内線航空会社。
ケープエアー
アメリカのマサチューセッツ州を本拠地としアメリカ国内線で主に就航。
シルバーエアウェイズ
アメリカ、フロリダ州に本拠がある航空会社でフロリダから国内各都市、バハマに就航。
ハワイアン航空
ハワイのホノルルを拠点に島間路線やアメリカ本土との長距離国内線、太平洋地域での国際線で運航。
エアリンガス航空
アイルランドの航空会社でダブリンの本拠地にヨーロッパ、北米などに就航。
ユーロウィングス
ドイツの格安航空会社でデュッセルドルフ・ハンブルク・ケルンボンにハブ空港を持つ。
エア・ドロミティ
イタリアの地域航空会社で主にヨーロッパ都市間の路線を運航している。
エーデルワイス航空会社
スイスの航空会社でチューリッヒを拠点にヨーロッパ、アフリカ、アジア、北米、南米など約55都市に就航。
オリンピック航空
ギリシャの航空会社で現在は国内線のみで運航。
アエロマール航空
メキシコの航空会社でメキシコ国内20都市以上、北米などに就航。
アズール・ブラジル航空
ブラジルの格安航空会社でブラジル国内線を中心に運航。
吉祥航空
中国の上海浦東国際空港をハブ空港として運航。

4. ユナイテッド航空の「マイレージプラス」

UNITED Mileage Plusロゴ

ここでは、ユナイテッド航空のマイレージプログラムである「マイレージプラス」について詳しく見てみましょう。

ちなみに、フライトマイルの加算方法は、デルタのスカイマイルと同じで飛行距離に関係なく、フライト代金をベースに換算されます。

ユナイテッド航空「マイレージプラス」
マイルの有効期限が実質ない。
マイルの購入ができる。
マイルの譲渡が家族以外の他人にもできる。(手数料あり)
マイルが貯まれば特典航空券に交換できる。

  • 必要マイルは少ないが日付や座席が限定されている「セーバー特典」と、フライトによって必要マイル数が変わるが席が比較的予約しやすい「エブリディ特典」がある。
  • 片道チケットから利用できる。
  • エブリデイ特典の特典航空券の場合、利用できないブラックアウトデイトがない。
  • 特典航空券に燃油サーチャージ費用も含まれているので、別途費用がかからない。
  • ANAやJALの特典航空券に比べて取りやすい。
1年間で貯まったマイルの総額やフライトの回数によって席のアップグレードなど特典がある。(プレミア資格)※1
マイルを楽天ポイントに交換して利用できる。
日本国内向けのショッピングサイト(マイレージプラスモール)でマイルを利用できる。
日本の国内線の場合、ANAのフライトならマイルを貯めることができる。
フライトマイルは航空チケット代に対して1ドル=5マイルで換算される。※2
ユナイテッドのクレジットカードで支払いをした場合、ショッピングマイルの還元率は基本的に200円=1マイル※3

※1カードのグレード、国際ブランドによって受けられるサービスは変わります。
※2一般会員の場合の還元率。会員グレードによって獲得マイルは異なります。
※3 カードのグレードが高い場合は異なります。

久美子先生久美子先生

ユナイテッド航空の日本⇔北米便は、デルタ便より就航都市が多いのでアメリカ留学の人も検討してみるといいかもしれません。

6. マイレージプログラムを選ぶときの注意点

これまで、マイルをお得に貯めるのに知っておきたい航空会社のアライアンスやマイレージプログラムなどを紹介してきました。

マイレージプログラムの比較表

では、海外留学のためには、どの航空会社のマイレージプログラムを選んでクレジットカードを作ったらいいのでしょうか。

どのマイレージプログラムのクレジットカードを作るかは、留学する国や地域によって変わってきます。

航空会社のマイレージプログラムを選ぶときは、次の点に気をつけておきましょう。

  • マイレージクラブの加入を考えている航空会社は、留学先の国や都市へ就航しているか?
  • 運行しているフライトは利用しやすそうか?(深夜・早朝便ばかりでないか)
  • その航空会社はどのアライアンスに加盟し、どんな航空会社と提携しているか?
  • アライアンスの航空会社や提携会社は、留学先の国へ就航しているか?
  • 該当するアライアンスの航空会社や提携会社は、マイル移行するときの積算率は?(マイル積算率が低くないか)

3. 【まとめ】海外留学にマイルが貯まるクレジットカードを使って得しよう!

マイレージプログラム、航空会社のアライアンスなど説明してきましたがいかがでしたか?

マイルをお得に貯めるには、どの航空会社のマイレージプログラムが、自分の留学先や目的に合っているかどうかをきちんと検討することがポイントです。

マイルが貯めることができるクレジットカードで、フライトだけでなく、安くない留学にかかる費用でも賢くマイルを貯めて、マイルの特典をフルに活用してくださいね!