海外留学のときに、クレジットカードの他にどのカードを持って行くか迷っている人、18歳未満でクレジットカードを作ることができない人は、15・16歳から申し込みできる「デビットカード」がおすすめです。

日本は先進国の中でもデビットカードの普及が遅れている国ですが、海外ではクレジットカードと並びよく使われるカードの一つです。

イギリスでは、クレジットカードを持っている人よりデビットカードを持っている人の方が多いと言われています。

ここでは、デビットカードの基本的なメリット・デメリット、海外でのデビットカードの使い方、カードを選ぶときのポイントなどを紹介しています。

また、いくつかのデビットカードを比較し、海外で利用した場合にかかる手数料から、カードの特徴まで詳しく説明しているので、留学の為にデビットカードを作るか迷っている人は、参考にしてみて下さい。

1. 海外留学にデビットカード メリットとデメリットは?

デビットカードの多くは、中学生を除く15歳以上、または16歳以上から作ることができます。
(カード会社によってはデビットカードのことをキャッシュカードと呼んでいることもあります。)

クレジットカードの支払いは、カードを利用した翌月・翌々月の後払いとなります。

一方、デビットカードは即時払い(即時決済)のカードです。

デビットカードと銀行口座が直結していて、カードを利用した時に自分の銀行口座からすぐにお金引かれる仕組みになっています。

ちなみに、日本の銀行のキャッシュカードにも「J-Debit」(Jデビット)と呼ばれるデビット機能が付いていますが、Jデビットは海外では使えません。

Jデビットは日本国内のJデビットの加盟店でしか利用できないので、海外留学にはVISAなどの国際カードの付いたデビットカードを選びましょう。

1. デビットカードのメリット

デビットカードのメリットは、全部で9つです。

  1. 原則、与信審査なしでカードが持てる。
  2. 銀行口座にある残高しか使えないので、使い過ぎを防ぐことができる。
  3. ネットショッピングでもクレジットカードと同じように利用できる。
  4. 海外で買い物するときなどで利用できるので、現金を持つ必要がない。
  5. 買い物をした品物の破損、盗難、カードの不正利用に対する保険が付いている。
  6. 保護者に銀行口座にお金を振り込んでもらうことで、留学中の送金手段として使うことができる。
  7. 後払いのクレジットカードより、利用履歴がリアルタイムで分かるのでお金の管理がしやすい。
  8. 海外の ATM で現地通貨を引き出せる。対応している ATM は、以下のマークがついているかどうかで判断する。
  9. ※参照)VISA

    ※参照)Mastercard

  10. クレジットカードで海外 ATM でお金を引出し(キャッシング)した場合は金利がかかるが、デビットカードだと即時払いなので金利がかからない。

2. デビットカードのデメリット

デビットカードのデメリットは4つです。

  1. 銀行口座に残高がないと使えない。
  2. ポイントの還元率がクレジットカードより低い。
  3. ホテルでの宿泊やレンタカーの予約やチケットの購入などには利用できないことがある。
  4. 支払い方法は一括のみで、分割で支払うことはできない。
りゅうが君りゅうが君

どうしてデビットカードでは、ホテルやレンタカーなどの予約はできないの?

久美子先生久美子先生

クレジットカードは、基本的に与信審査があるので支払いに対する保証機能がついているけど、デビットカードはそれがないからです。

お店としては、してもらった予約に対してある程度の保証をしてもらいたいけど、デビットカードにはその信用が付いてないということね。

りゅうが君りゅうが君

なるほど。

久美子先生久美子先生

もしデビットカードで予約をできた場合でも、デポジット(保証金)としてお金を事前に引き落とされるから注意しましょう。

2. 海外で使うデビットカードを選ぶポイントは?

海外でデビットカードを選ぶポイントは、3つあります。

1. 海外で使いやすいのは国際カードブランド「VISA」「Mastercard」のデビットカード

「VISA」「Mastercard」「JCB」はよく知られている国際カードですが、JCBは日本発の国際カードです。

日本での利用の場合は、JCBだと様々な特典やキャンペーンがついていますが、海外での利用の場合は渡航先によって使えないこともあるので、やはり「VISA」「Mastercard」がついてるデビットカードが安心かもしれませんね。

以下の表を見ると、海外では「VISA」「Mastercard」の加盟店舗数が多いことが分かります。

VISA 2,900万店以上
Mastercard 2,800万店以上
JCB 1,300万店以上
※参考図書)「新版」世界のペイメントカード 2009年

2. ICチップがついているデビットカード

ICチップ付きのカードは、急増する磁気カードの不正利用やカード犯罪対策にセキュリティ面で大きな効果があります。

日本はカードのICカード化が積極的に行われており、大半のカードはICチップ付きなものになっていますが、ICチップが付いてないカードもまだあるのが現状です。

ICカードだからといって絶対安全とは言えませんが、磁気カードのものよりはセキュリティ機能が高いことは確かでしょう。

3. VISA 認証サービス/Mastercard SecureCode を設定できるデビットカード

「VISA 認証サービス」とは、「VISA 認証サービス」加盟店でインターネットショッピングなどでカードを利用する際に、通常の取引情報に加え、「VISA 認証パスワード」を入力し本人認証を行うサービスのことです。

※参照)VISA

これと同様のMasterCardの認証サービスが、「Mastercard SecureCode(マスターカードセキュアコード)」になります。

対象店舗でのインターネットでの買い物などの際、通常の取引情報に加え「セキュアコード」を入力することでご本人認証を行うサービスです。

※参照)MasterCard SecureCode

これらの認証サービスを受ける為には、あらかじめ、それぞれのデビットカードの銀行のオンラインアカウントなどで「VISA 認証パスワード」または「セキュアコード」を設定しておく必要があります。

「VISA 認証パスワード」または「マスターカードセキュアコード」はカードには記載されていない、本人しか知り得ない情報です。

なので、追加の確認として事前に設定しておくだけで、オンラインショッピングなどでなりすましといった被害を効果的に防止できます。

多くの VISA または Mastercard のカードには、この認証サービスを行っていますが、一部行っていないものもあるので、デビットカードを申し込む前に確認しておきましょう。

4. ATM 手数料、海外サービス手数料が良いデビットカード

海外の ATM で現地通貨を引出した場合、ATM 使用料と、引出した金額に「VISA」または「MasterCard」の当日の決済為替レートが適用され、それに対して海外サービス手数料がかかります(円で預金しているお金を現地通貨で引出した場合)。

※現地の ATM によっては設置金融機関が ATM 使用料(数百円)を別途設定している場合があります。

ショッピングなどで利用した場合の手数料は、利用した金額に「VISA」または「MasterCard」の当日の決済為替レートが適用され、それに対して海外サービス手数料がかかる仕組みです。

この海外サービス手数料は、「海外事務処理経費」「海外取引事務手数料」「決済為替手数料」などと、カード会社によって呼び方が異なることも多くあるので気を付けて下さい。

3. 海外で使うデビットカード6つを比較

ここでは、6つのデビットカードの特徴や手数料を比較しています。

どのデビットカードなら使いやすくお得か、比べながら参考にしてみて下さい。

  1. 住信SBIネット銀行の Visa デビット付のキャッシュカード
  2. 三菱東京UFJデビット(VISA)
  3. 楽天銀行のデビットカード(VISA)
  4. ジャパネット銀行の VISA デビット付キャッシュカード
  5. スルガ銀行 HIS の国際キャッシュカード(VISA)World Cabit
  6. ソニー銀行 Sony Bank WALLET(VISA)

1. 住信SBIネット銀行の Visa デビット付のキャッシュカード

住信SBIネット銀行の口座を開くことができる15歳以上の人なら、与信審査なしで申込みができます。

住信SBIネット銀行の Visa デビット付のキャッシュカードの特徴は以下の通りです。

  1. VISA/PLUS のマークがついた海外 ATM でも現地通貨を引き出すことができます。
  2. 住信SBIネット銀行に米ドルの普通預金口座を持っていれば、海外での利用の際に直接米ドルを利用することが可能です。

    米ドルで利用した時に米ドル決済で指定した場合、海外事務手数料分2.50%を支払わなければいけませんが、海外事務手数料分は年間30回までポイントバックされる特典があります。

  3. デビットカードを使ったらすぐにメールが届くので、残高の管理の面でもセキュリティ面でも安心です。
  4. 月間の買い物や支払いの利用金額に対して1000円ごとに6ポイント貯まります。
  5. Visa payWaveでの支払いができます。

    日本国内・海外の Visa payWave のある加盟店でカードリーダ-にかざすだけで使えるので便利。また店員にカードを渡す必要がないので、セキュリティ面でも安心です。

  6. カードの付帯補償として、偽造・盗難カード等が第三者によって不正利用された場合、年間100万円を上限金額で補償されます。
    不正利用の連絡を受けた日から当社所定日まで遡り、その日以降に発生した損害について補償してくれます。

住信SBIネット銀行の Visa デビット付のキャッシュカードの手数料は、以下の通りです。

住信SBIネット銀行の Visa デビット付のキャッシュカード
年会費 無料
ATM 手数料 無料~108円
(銀行口座の残高による)
海外事務手数料 2.50%

※別途現地の金融機関から ATM 設置手数料がかかる場合があります。

2. 三菱東京UFJデビット(VISA)

三菱東京UFJの銀行口座を持っている15歳以上(中学生は除く)が申し込み可能なデビットカードです。

三菱東京UFJのデビットカード(VISA)の特徴は以下の通りです。

  1. 海外の VISA/PLUS のマークの ATM でも現地通貨を引き出すことができます。
  2. 毎月の買い物や支払いの利用金額の0.2%が自動的にキャッシュバックされます。

    誕生日や前年度の利用金額によって、キャッシュバック率が上がる特典も。

  3. カードを使用したらすぐに「お知らせメール」が届くので安心です。

    カードを利用した際には、登録したメールアドレスにすぐに確認のメールのが届くので、タイムリーに口座の支払いや残高を把握できます。

  4. カードの付帯補償として、カードを利用して買った商品の破損・盗難・不正利用に対して最大100万円補償されます。

    偽造・盗難カード等が第三者によって不正利用された場合連絡を受けた日から60日前までさかのぼり、その日以降に発生した損害が補償されます。

三菱東京UFJデビット(VISA)の手数料は、以下の通りです。

三菱東京UFJデビット(VISA)
年会費 無料
ATM 手数料 108円
海外事務手数料 3.0%

※別途現地の金融機関から ATM 設置手数料がかかる場合があります。

3. 楽天銀行のデビットカード(VISA)


楽天銀行の口座を開設できる、16歳以上の人が申し込みできるデビットカードです。

楽天銀行のデビットカードは優待特典が多いゴールドデビットカードと、普通のデビットカードがあります。

楽天銀行のデビットカード(VISA)の特徴は以下の通りです。

  1. VISA/PLUS のマークがついた海外 ATM でも現地通貨を引き出すことができます。
  2. ゴールドデビットカードは1000円の利用で5ポイント、普通のデビットカードの場合は1000円の利用で2ポイントつく特典があります。
  3. 取引通知メールで、利用状況を把握できます。

    事前にメールアドレスを登録しておくと、取引に関するメールやセキュリティの案内のメールが受け取れます。

  4. カードの付帯補償として盗難補償があります。

    また、ゴールドデビットカードの場合、ショッピング保険、盗難補償、Visa のゴールドカードの特典は、海外利用サポート24時間日本語サービスが受けることが可能です。

楽天銀行のデビットカード(VISA)の手数料は、以下の通りです。

楽天銀行
ゴールドデビットカード(VISA)
楽天銀行
デビットカード(VISA)
年会費 3,086円 1,029円
ATM 手数料 無料 無料
海外事務手数料 3.024% 3.024%

※別途現地の金融機関から ATM 設置手数料がかかる場合があります。

4. ジャパネット銀行の VISA デビット付キャッシュカード


ジャパネット銀行の VISA デビット付キャッシュカードは、ジャパネット銀行の口座を持っている15歳以上の人が申し込みできます。

ジャパネット銀行のデビットカードは、ジャパネットのポイント(JNBスター)が貯まるカードと、Tポイントが貯まるカードの2種類です。

ジャパネット銀行のデビットカード(VISA)の特徴は以下の通りです

  1. VISA/PLUS のマークがついた海外 ATM でも現地通貨を引き出すことができます。
  2. 特典として、JNBスターが貯まるデビットカードの場合、利用金額500円につき1JNBスターが貯まります。

    Tポイントが貯まるデビットカードの場合、ファミリーマート店舗の利用だと200円につき2ポイント、ファミリーマート以外の利用だと500円につき1ポイントを貯めれます。

  3. スマホ画面をなぞるだけで、外出先でも簡単に口座残高や最新の明細が確認できるアプリがあります。
  4. カードの付帯補償として、カードを第三者に不正使用された場合、年間500万円まで補償されます。

    ※参照)海外での使い方

ジャパネット銀行のデビットカード(VISA)の手数料は、以下の通りです。

ジャパネット銀行の VISA デビット
年会費 無料
ATM 手数料 無料
海外事務手数料 3.02%

※別途現地の金融機関から ATM 設置手数料がかかる場合があります。

5. スルガ銀行 HIS の国際キャッシュカード(VISA)World Cabit

スルガ銀行のDバンク支店の総合口座を開設できる、15歳以上の人が申し込み可能なデビットカードです。

スルガ銀行のキャッシュカード、World Cabitの特徴は以下の通りです。

  1. VISA/PLUSのマークがついた海外 ATM でも現地通貨を引き出すことができます。
  2. デビットカードを利用したら、その度に登録したメールアドレスに確認メールが届くので、万が一、不正利用された場合でもすぐに分かるので安心です。
  3. 年間の利用金額に対して0.2%がキャッシュバックされます。
  4. カード付帯の補償として、年間30万円までWolrd Cabitで購入された商品の破損・盗難などによる損害と、盗難や偽造によってカードが第三者に不正利用された場合の被害に対して補償されます。

    ※参照)HIS Press Release

HISの国際キャッシュカード・World Cabitの手数料は、以下の通りです。

HISの国際キャッシュカード World Cabit
年会費 無料
ATM 手数料 216円
海外事務手数料 3.0%

※別途現地の金融機関から ATM 設置手数料がかかる場合があります。

6. ソニー銀行 Sony Bank WALLET(VISA)

このデビットカードは、ソニー銀行の口座を開設できる15歳以上の人が申し込み可能です。

ソニー銀行の Sony Bank WALLET の特徴は以下の通りです。

  1. VISA/PLUS のマークがついた海外 ATM でも現地通貨を引き出すことができます。
  2. 事前にソニー銀行の外貨預金口座を開いておけば、そこからダイレクトに外貨を使うこともできます。

    この際、ソニー銀行の海外事務手数料1.76%はかかりません。

    また外貨預金が足りない場合は、自動的に足りない分だけ、円の普通口座から外貨をチャージされるので便利です。

  3. 特典として、PlayStation™Network/PlayStation™Store で利用すると2%、また、国内利用の場合は毎月0.5%、ステータスに応じて最大2%、キャッシュバックされます。
  4. カードの付帯補償として、買い物した商品の破損・盗難などの損害について、年間50万円を限度に購入日から60日間補償。

    また、不正利用された場合は、カード会社に伝えた日から30日前の日以降の損害に対して補償されます。

ソニー銀行の Sony Bank WALLET の手数料は、以下の通りです。

Sony Bank WALLET
年会費 無料
ATM 手数料 216円
海外事務手数料 1.76%

※別途現地の金融機関から ATM 設置手数料がかかる場合があります。

※参照)海外でのご利用

【まとめ】海外で使うデビットカードを選ぶときは、手数料とセキュリティー面を確認しましょう!

りゅうが君りゅうが君

デビットカードって沢山あるんだね・・・
どのカードが良いか迷うなぁ。

久美子先生久美子先生

そうですね。
もし、長期留学になるとカードを使う頻度も多くなるだろうから、手数料は確認しておいた方が良いでしょう。

ここで紹介したカードだと、「住信SBIネット銀行」や「ソニー銀行」のデビットカードは、比較的手数料は安めです。

それに外貨預金口座を開いて、そこから直接外貨が使えるのもメリットの一つかなと思います。

りゅうが君りゅうが君

確かに!
あと、セキュリティーや補償の面でしっかりしているものを選ぶと、留学中も安心して利用できますね。