英会話学習を一生懸命していても「上達を実感できない」と思うことはよくあります。
これは、私が英会話教室で教えている生徒さんとのカウンセリングで一番よく相談される悩みです。
その一方で、海外で生まれ育ったわけではなく、同じような外国語教育を受け、英会話講師や通訳士など語学力を武器にして世界で活躍している人たちもいます。
英会話をうまく習得できる人とできない人の違いは一体何でしょうか?
今回は、英会話を上手に習得している人たちの共通点を取り入れて「上達が実感できない悩み」をどのように克服したら良いのかを考えてみましょう。
特徴1 GOAL SETTING
➡ 目標設定ができている
英会話が上達している実感が湧かない原因の一つは、明確な目標設定ができていないことです。
学習を始める前に「どんなことができるようになりたいのか」を具体的にしておくことが大切なのです。
目標が漠然としていると、いつまでどこまで走り続けるべきなのかが分かりにくくなり、上達実感がないまま挫折してしまうこともあります。
まずは何を達成できたらゴールと判断できるのか、またどうしてそれを達成したいのか、どんな自分になりたいのか、をしっかりとイメージしておきましょう。
目標がない!?では、作っちゃいましょう!
目標は「TOEICで730点を取る」「海外赴任をする」など、大きなものも良いですが、趣味で学習されている方は簡単なものを設定しましょう。
例えば「毎日5分の音読を21日間続ける」「次の海外旅行時にレストランで正確に注文をする」といった気軽にできるような自分への課題でも良いのです。
音読の例は時間や日にちがとても明確なので、達成が一目瞭然です。
レストラン注文の場合、指さしではなくきちんと英語で注文し、欲しい料理がちゃんと手元に届いた時点で目標達成と言えます。
私の生徒さんには主婦の方が多く、彼女たちは「毎週息抜きをしに来る」「毎週金曜日の午後は違う自分になりきって楽しむ」という目的をお持ちなので、レッスンを楽しいと感じていただければ、すでに目標達成していると言えます。
達成したら、次の目標を設定し、ステップアップに繋げましょう。
特徴2 INTEREST
➡ 話し相手に興味を持つ
話し相手に興味を持ちましょう。
世代や趣味が違う方からは、新しい世界について教えてもらうチャンスです。
興味を持っているふりをするだけでも会話の運び方が変わってきます。
ここで大切なのは、「英語に触れる」ということです。
質問をたくさんし、聞き上手になりましょう。
新しい友達を作ること、自分と違う人と会う事、コミュニケーションを成功させるという挑戦を楽しむようにしましょう。
ところで「英語が話せない」って本当ですか?
話せる話題を持つこと、そしてそれに興味を持つことは大切です。
「英語が話せない」と言われる方で実際は既にある程度の英語力がある方はたくさんいます。
それは「話せない」のではなく、「話す内容が思いつかない」のかもしれません。
日頃から話のネタをストックしておきましょう。
例えば、趣味・音楽・映画・食べ物・旅行・近況報告・好きなスポーツ・苦手なスポーツなど、その理由やエピソードがいつでも話せるように、事前に準備をしておくと良いでしょう。
特徴3 PERSONALISED LANGUAGE LEARNING
➡ 自分なりの英会話習得法を見つけている
英会話の習得方法は、無理なく気軽にできるものを取り入れることが長続きの秘訣です。
生活スタイルや興味などに合わせて、自分に合った方法で楽しみながら学習しましょう。
学習ツールは、英会話スクール通学、書籍、アプリ、CD教材、英会話サークルイベント参加、海外旅行、テレビ、ラジオ、洋画など、様々あります。
毎日、習慣的に行う動作の中に取り入れることで、英語学習をすることを忘れずに済みます。
例えば
- 枕元に興味のある内容の英語の本や雑誌を置いておく
- お手洗いの壁に英語フレーズを掲示しておく
- 帰宅したら、上着を脱ぐ前にCDやDVDを再生できるように準備しておく
- 携帯を頻繁に使う方は、言語設定を英語に変えてみる
- 忙しい電車通勤の方は、出勤退勤時を学習時間にする
- 主婦の方は、キッチンに学習ツールを常備しておく
などなど、普段から英語に触れることが大切です。
それでも何から始めたら良いのか迷う方には、まずは音読から始めてみるのがおススメです。【参考:大きな声で話すだけで外国人に英語が2倍よく伝わる!?】
特徴4 COMBATTING YOUR INFERIORITY COMPLEX
➡ 劣等感を乗り越えている
英会話学習者の多くが共通して持っている劣等感は、以下のようなものが挙げられます。
- 「英語を話す環境が整っていない」
- 「時間がない」
- 「お金がない」
- 「海外に住んだことがない」
- 「間違えるのは恥ずかしい」
あなたはどれか一つでも言ってしまったことはありませんか?
それぞれを乗り越えられるようにポジティブに考え、できる事からコツコツと努力してみましょう。
周りに外国人がいない!?では、外国人なしで話しましょう!
確かに外国人を相手に話す環境を作ることは容易ではありません。
しかし、外国人相手でなければどうでしょうか?
音読も一つの手段ですが、テレビ番組、インターネット、アプリなどをうまく活用し、一人でも英語が話せる環境を作るところから始めてみましょう。
相手を巻き込まないメリットとして、時間やお金の問題も同時に解決です。
ここで気を付けていただきたいのは、「話せるようになること」が目標なら「声に出す学習方法」を取り入れるということです。
今までのような目や手ばかりを動かすものではなく、口と耳をフル活用するように心掛けましょう。
間違えても死なない!
私はよく生徒さんに
と励ますことがあります。意外と心が軽くなるようです。
間違えることを恐れるよりも、少しでも自分の事を笑えるようになることに焦点をずらしてみましょう。
そうすることにより、自己発見があるかもしれません。
主婦のある生徒さんは、
と仰ってくれています。この方は語学習得に向いている方です。
彼女が何かを言い間違えても、とても可愛らしく見えます。
クラスメートと一緒に笑い、その笑いが根強い記憶に繋がります。自分自身を誇りに思い、他人と分かち合うようにしましょう!
特徴5 REVIEW
➡ 復習をこまめにしている
上記の5つ以外に、以下のような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
- 「子供の頃やもっと若い時に始めておけば良かった」
- 「年なのでもう記憶ができない」
- 「人一倍、記憶力が悪い」
- 「語学の才能がない」
年齢と記憶力は関係性があります。
エビングハウスの忘却曲線にもあるように、人は新しく覚えたことを忘れる生き物です。
20分後には42%を忘れ、1時間後には56%、翌日は74%、1週間後には77%、1ヶ月後にはなんと79%を忘却し、21%しか覚えていないのです。
年齢を重ねるとその率は更に上がるかもしれません。
画像出典:http://free-academy.jp/junior/
忘れることは誰にでも起こり得ることです。
ここで重要なのは、外国語習得ができる人は、忘れる前に復習をしているのです。
ペースは個人差がありますが、できるだけ毎日少しずつでもよいので、復習をするようにしましょう。
まとめ
英会話の習得が上手な人たちは、以下の5つを共通して心がけています。
- 何を達成したいのか、どうなりたいのか、を具体化する。
- 話し相手に興味を持つ。話のネタをストックし、更に興味を深めてみる。
- 長期的に続けられそうな自分に合った学習方法を見つけ、楽しむ。
- 自己発見。ありのままの自分を受け入れ、笑い飛ばし、他人と共有する。
- こまめに復習する!
英語を話している姿を見ると
と憧れますが、実際は色んな苦労や恥ずかしい体験を重ねてきているはずです。簡単なことではないですが、できることから始めてみましょう。
ということで、早速以下の文章を50回ずつ音読してみましょう^^
- Ask yourself why/what you want to achieve.
- Taking an interest in who you are talking to. Having something to talk about and being interested in it.
- Finding a method that works for you. Making it fun and easy to you.
- Self discovery. Being proud of who you are. The ability to laugh at yourself. Sharing it with others.
- Review frequently!