海外MBAランキング

「海外にMBA留学をしたいけどどの大学がいいのかわからないな……」と思っている大学生や社会人の方もいるのではないでしょうか?

今回は、フィナンシャル・タイムズ紙が発表している2019年度の世界MBAランキングやその他のMBAランキングをもとに、海外のどの大学が評価が高いのか調べてみました。

また、MBAランキングの総合順位だけでなく、いろいろな面から海外MBAの大学の順位も詳しく紹介しています。

  • 海外でMBA取得後に、給与アップにつながる大学を知りたい
  • MBA取得後にキャリアアップにつながる海外の大学はどこ?
  • 学生向けのキャリアサービスが充実している海外のMBA大学は?
  • アメリカだけでなく、カナダ・オーストラリア・ヨーロッパ・アジアで評判のよいMBAの大学はどこ?

海外のMBAについてこういった疑問を抱えている方にとって、とくに役立つ情報です。

久美子先生久美子先生

MBA留学の留学先に迷っている方は、今回紹介する海外MBAランキングをぜひ参考にしてくださいね!

1. 2019年度フィナンシャル・タイムズ紙の世界MBAランキングTOP20

ここでは、フィナンシャル・タイムズ紙が発表している世界MBAランキングを元に見ていきたいと思います。

FT.comのロゴ

フィナンシャル・タイムズ紙は、1888年にイギリスで創刊された歴史のある経済紙の一つです。

以下の事項を基準に、フィナンシャル・タイムズ紙はMBAランキングを算出しています。

評価基準評価の割合
卒業後3年間の平均給料20%
MBA取得前後での給与上昇率20%
現在の給料に対してMBA費用・期間に値する価値3%
キャリアアップ3%
目的の達成率3%
学校のキャリアサービス3%
3ヶ月以内就職した率2%
卒業生の評価3%
女学生について5%
留学生について16%
研究でのランキング10%
社会的貢献度3%
その他9%

参照)FT Globla MBA Rankig 2019:methodology and key

上記を見てわかるように、フィナンシャル・タイムズ紙の場合、MBA取得後の給与についての評価基準が40%を占めてますね。

では、2019年度のフィナンシャル・タイムズ紙による、世界MBAランキングのTOP20を見てみましょう。

※( )の順位は過去3年間での平均のランキングを表しています。

順位学校
1位
(1位)
スタンフォード大学経営大学院
(Stanford Graduate School of Business)
アメリカ
2位
(4位)
ハーバード・ビジネススクール
(Harvard Business School)
アメリカ
3位
(2位)
インシアード
(Insead)
フランス
シンガポール
4位
(3位)
ペンシルバニア州立大学:ウォートン・スクール
(University of Pennsylvania:Wharton)
アメリカ
5位
(8位)
中欧国際工商学院
(Ceibs)
中国
6位
(5位)
ロンドン・ビジネススクール
(London Business School)
イギリス
7位
(7位)
シカゴ大学:ブース・スクール・オブ・ビジネス
(University of Chicago:Booth)
アメリカ
8位
(10位)
マサチューセッツ工科大学:スローン・マネジメントスクール
(MI:Sloan)
アメリカ
9位
(8位)
コロンビア大学・ビジネススクール
(Columbia Business School)
アメリカ
10位
(11位)
カリフォルニア大学・バークレー校:ハス・スクール・オブ・ビジネス
(University of California at Berkely:Haas)
アメリカ
11位
(14位)
イエール大学:マネジメントスクール
(Yale School of Management)
アメリカ
12位
(11位)
イエセ・ビジネススクール
(Ises Business School)
スペイン
13位
(24位)
オックスフォード大学:サイード・ビジネススクール
(University of Oxford:Said)
イギリス
14位
(13位)
ノースウェスタン大学:ケロッグ・スクール
(Northwestern University:Kellogg)
アメリカ
15位
(16位)
ダートマス大学:タック・ビジネススクール
(Dartmaouth College:Tuck)
アメリカ
16位
(11位)
ケンブリッジ大学:ジャッジ・ビジネススクール
(University Cambridge:Judge)
イギリス
17位
(20位)
シンガポール国立大学:ビジネススクール
(National University of Singapore Business School)
シンガポール
18位
(16位)
香港科技大学:ビジネススクール
(HKUST:Business School)
香港
19位
(20位)
HEC経営大学院
(HEC Paris)
フランス
19位
(21位)
デューク大学:フクア・スクール・オブ・ビジネス
(Duke Univesity:Fuqua)
アメリカ

参照)FT Business Education Global MBA Ranking 2019 FT Global MBA Ranking2019

ちなみに、ランキングトップ100校の国別による内訳は次の通りです。

MBAランキングトップ100校の校数
アメリカ51校
イギリス10校
カナダ3校
オーストラリア3校
シンガポール4校
スイス2校
アイルランド1校
フランス5校
スペイン3校
ドイツ3校
オランダ1校
ポルトガル1校
イタリア1校
中国5校
韓国1校
香港1校
インド1校
コスタリカ1校
ニカラグア1校
りゅうが君りゅうが君

やっぱり、アメリカの大学がランキングのトップにたくさん入っているね。

2. FT紙だけじゃない!複数のメディアが発表している海外MBAランキング

実は、世界MBAランキングは、フィナンシャル・タイムズ紙以外のメディアでも発表しています。

それぞれ独自の基準を元に算出しているので、ぜひそちらも参考にしてみください。

ここではFT紙以外でとくに注目するべき4つのMBAランキングの紹介と、FT紙も含めた5つの世界MBAランキングの特徴を比較しています。

1. FT紙以外でチェックしておきたい4つの海外MBAランキング

数あるMBAランキングのなかでフィナンシャル・タイムズ紙を除き、留学マスターがとくに注目した4つのランキングをご紹介します。

1. The Economist「Full time MBA ranking」

The Economistのロゴ

エコノミスト誌は、政治や経済を中心に扱っている新聞で、1843年にイギリスで創刊されました。

エコノミスト誌のMBAランキング「Full time MBA ranking」は以下の評価方法で、順位をつけています。

評価基準評価の割合
就職(就職率・就職先・就職サポート)35%
学生の能力開発(設備・成績・女性や留学生の数・授業の質・学生サービスなど)35%
MBA取得後の給料アップ(MBA取得前後の給与やボーナスの変化)20%
人脈のポテンシャル(卒業生と在校生の割合・海外の卒業生など)10%

参照)Full-time MBA ranking methodology,2018

2. U.S.News & World Report 「Best Business School」

U.S.News & World Reportのロゴ

U.Sニューズ&ワールドレポートは、アメリカで発行されている時事解説の雑誌。

1933年に創刊されましたが、現在はオンライン版のみで発行されているようです。

U.S ニューズ&ワールドレポートのMBAランキング「Best Business School」の評価基準は次のとおりです。

評価基準評価の割合
質について(学部長などスクール同士による評価・リクルーターの評価)40%
就職について(卒業後の平均給料やボーナス・就職率)35%
学生について(GMATやGREの成績・GAP・出願者の合格率)25%

参照)U.S.News Methodology:2019 Best Business School Rankings

3. QS World University Rankings「TOP MBA」

QSのロゴ

QS 世界大学ランキングは、イギリスの大学評価機関「Quacquarelli Symonods:QS(クアクアレリ・シモンズ社)」が毎年9月に発表しているものです。

世界大学ランキングや、MBAだけでなくさまざまな分野・地域ごとにランキングを公表しています。

QS 世界大学ランキングのMBAランキング「TOP MBA」は、以下の評価方法で順位をつけています。

評価基準評価の割合
雇用される能力(各分野の会社雇用主からの評価)40%
起業家精神と卒業生の結果(大手企業での役員や社長の出身校など)15%
MBAへの投資利益率(MBA取得前後の平均給料と上昇率・就職率など)20%
ソートリーダーシップ(海外も含め特定の分野でリーダーシップをとる人)15%
生徒・教員の多様性(女性・教職員・留学生の割合)10%

参照)Methodology:QSGlobal MBA Rankings 2018

4. Bloomberg Businessweek「Best B-SCHOOLS」

Bloomberg Businessweekのロゴ

ブルームバーグ・ビジネスウィークは、アメリカで発行されているビジネス雑誌です。

前身のBusiness Week(ビジネスウィーク紙)は、1929年に創刊されました。

ブルームバーグ・ビジネスウィークのMBAランキング「Best B-SCHOOLS」の評価基準は次のとおりです。

評価基準評価の割合
卒業後について(卒業生の給料やボーナス・就職率)38.5%
ネットワークについて(クラスメイトや卒業生とのつながり・就職のキャリアサービス・ブランド力・リクルーターの評価など)27.9%
授業ついて(カリキュラムの質・教員からのサポート・クラス人数・共同研究)23.1%
起業家精神について(卒業生の起業率・リクルーターによる企業スキルの評価)10.5%

参照)Bloomberg Businessweek Methodology

2. 5つの世界MBAランキングの特徴を比較

ここまで、「フィナンシャル・タイムズ」「エコノミスト」「U.S.ニューズ&グローバルレポート」「QS 世界大学ランキング」「ブルームバーグ・ニュースウィーク」の5つの世界MBAランキングの評価基準を紹介しました。

そして評価基準や評価方法から、それぞれのMBAランキングの特徴をまとめてみました。

あなた自身の大学を選ぶ基準と近い評価基準のランキングを参考にしていただくと、MBA取得のための大学選びに役立つと思います。

フィナンシャル・タイムズ
MBA取得後の給与に関する割合が高めなので、MBAで収入アップを重視している人は参考にしてみてください。
ただし、給与に関してはそれぞれの国の事情も絡んでくるので、あくまで参考値だと捉えておきましょう。
エコノミスト
MBA取得後の給与金額だけでなく、学生の能力アップのための授業の質や学校サポートなどに比較的重点を置いています。
なので、MBA取得のための過程を重視している人は参考にするといいでしょう。
U.S.ニューズ&グローバルレポート
外部(リクルーターや学校同士)の客観的な評価の割合が4割と高めになっています。
なので、企業も含めてより世間的なイメージを反映したランキングを知りたい人は、参考にするとよいでしょう。
QS 世界大学ランキング
各分野の企業による評価が4割と高めになっていて、卒業後の就職先での活躍を重視しています。
なので、企業がどんな大学を評価しているか知りたい人は参考にするとよいでしょう。
ブルームバーグ・ニュースウィーク
ブルームバーグのMBAランキングの評価方法は2018年度に変更があり、給与面と卒業後の就職のための人脈作りや学校のブランド力などの面における評価の割合が高くなりました。
なので、MBA取得後に起業を考えていて人や企業間などの繋がりに重点をおいている人は、参考にしてみるとよいかもしれません。

3. 5つの世界MBAランキングのトップ10を比較(2018年度)

以下は、ここで紹介した5つの世界MBAランキングトップ10(2018年度版)を比較したものです。

順位FTエコノミストU.S.ニューズQSブルームバーグ
1位スタンフォード大学シカゴ大学・ブースハーバード大学ハーバード大学スタンフォード大学
2位インシアードノースウェスタン大学・ケロッグシカゴ大学・ブースインシアードペンシルバニア大学・ウォートン
3位ペンシルバニア大学・ウォートンハーバード大学ペンシルバニア大学・ウォートンHEC経営大学院ハーバード大学
4位ロンドン・ビジネススクールペンシルバニア大学・ウォートンスタンフォード大学スタンフォード大学マサチューセッツ工科大学・スローン
5位ハーバード大学スタンフォード大学マサチューセッツ工科大学・スローンロンドン・ビジネス・スクールシカゴ大学・ブース
6位シカゴ大学・ブースイエセ・ビジネススクールノースウェスタン大学・ケロッグペンシルバニア大学・ウォートンカリフォルニア大学・ハス
7位コロンビア大学ミシガン大学・ロスカリフォルニア大学・ハスマサチューセッツ工科大学・スローンコロンビア大学
8位中欧国際工商学院:CeibsUCLA・アンダートンミシガン大学・ロスコロンビア大学ノースウェスタン大学・ケロッグ
9位マサチューセッツ工科大学・スローンバージニア大学・ダーデンコロンビア大学オックスフォード大学バージニア大学・ダーデン
10位カリフォルニア大学・ハスコロンビア大学ダートマス大学・タックIEビジネススクールIMDビジネススクール

それぞれ評価基準が異なるので、ランキングに違いがあるのがわかりますね。

各紙スタンフォード大学ハーバード大学ペンシルバニア大学・ウォートンが上位にいることから、この3校でMBAを取得すると高く評価されることでしょう。

4. その他MBAランキングを出しているメディア

紹介した5社以外にも以下のメディアでMBAランキングを出しているので、参考にしてみてください。

Forbes(フォーブス)のロゴForbes(フォーブス)は、1917年に創刊されたアメリカの経済誌。
フォーブスのMBAランキングはThe Best Business Schoolsから確認できる。
Fortune(フォーチュン)のロゴFortune(フォーチュン)は、1930年に創刊されたビジネス雑誌。
フォーチュンのMBAランキングMBA Rankingsから見ることができる。
EduniversalのロゴEduniversalはフランスのコンサルティング会社による地域別ランキング。
「Business Schools rankings」から、興味がある地域を選んで、ランキングを見ることができる。
The Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)のロゴThe Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)は1889年に創刊した、アメリカ最大発行部数の経済新聞。
MBAランキングはThe Wall Street Journalから見ることができる。
The World University Rankingsのロゴイギリスのタイムズ紙が付録冊子として、毎年秋に発行している情報誌。
THE/WSJ business school reportからMBAランキングを見ることができる。

※タイムズ紙は、1785年に創刊された日刊新聞。

3. 海外MBAランキングからみる給与所得アップとキャリアアップに繋がる大学

MBAを取得する目的として多いのは、やはりキャリアアップではないでしょうか?

より給与待遇のよいポジションに就いたり、キャリアアップ転職を望む人もいるでしょう。

そういった人は、各大学のMBA取得後のキャリアアップに関する情報が気になるかもしれませんね。

そこでここでは、フィナンシャル・タイムズ紙の世界MBAランキングを元に、「MBA取得後に給与アップ率が高い大学」と「キャリアアップにつながるMBAの大学」を見ていきたいと思います。

1. MBA取得後の給与アップ率が高い大学ランキングとその年収

以下は、MBA取得後の給与アップ率の高い大学のランキングとその所得額です。

順位学校給与アップ率現在の年収額
1位
(34位)
復旦大学管理学院195%約11万ドル
(1,210万円)
中国
2位
(24位)
インド商科大学院187%約17万ドル
(1,870万円)
インド
3位
(5位)
中欧国際工商学院183%約17万ドル
(1,870万円)
中国
4位
(96位)
INCAE
ビジネススクール
161%約8万ドル
(880万円)
コスタリカ
ニカラグア
5位
(65位)
ミシガン州立大学
・ブロード
151%約12万ドル
(1,320万円)
アメリカ
6位
(73位)
ピッツバーグ大学
・カッツ
144%約11万ドル
(1,210万円)
アメリカ
7位
(49位)
インド経営大学
・カルカッタ
139%約16万ドル
(1,760万円)
インド
8位
(78位)
ブリガム・ヤング大学
・マリオット
138%約13万ドル
(1,430万円)
アメリカ
9位
(63位)
ペンシルバニア州立大学
・スミール
134%約12万ドル
(1,320万円)
アメリカ
10位
(43位)
シンガポール経営大学:SMU133%約12万ドル
(1,320万円)
シンガポール
10位
(62位)
アリゾナ州立大学
・キャリー
133%約13万ドル
(1,430万円)
アメリカ
12位
(17位)
シンガポール国立大学:NUS131%約15万ドル
(1,650万円)
シンガポール
13位
(1位)
スタンフォード大学129%約22万ドル
(2,420万円)
アメリカ

※()の順位は、フィナンシャル・タイムズ紙による世界MBAランキングの総合(100位中)での順位です。

※1米ドル=110円で算出。

※データはフィナンシャル・タイムズ紙によるものです。

中国やインドなどの大学がランクインされている理由の一つとしては、それぞれの国や地域の経済状況が考えられるでしょう。

中国やインドは地域格差が大きく、一般的な平均年収もまだ低い国だと言われています。

つまり中国やインドでMBAを取得すると、以前のその国での給与に比べてぐんと上がる訳です。

このように、国によって起業するための事情なども異なるので、あくまで参考値としてみるといいでしょう。

またこの順位をみると、MBA総合ランキングではトップにランクインしていなくても、給与アップ率につながっているアメリカの大学がいくつかあることがわかりますね。

まず給与アップを重視する場合は、これらの大学も参考にしてみるといいかもしれません。

一方でMBA取得後の給与アップ率だけをみると、実は100%を下回っている大学も総合ランキングのトップ100校中、28校ありました。

傾向としては、ヨーロッパやオーストラリア、カナダの大学で100%を下回っていることが多いようです。

つまりMBAを取得しても、必ずしもその後の給与が上がる訳ではないということを示しています。

参照)OCED DATA Aerage wages Total, US dollars, 2017 or latest availableEmploymenet and Unemployment Situation in India Govermanet of India

2. MBA取得後にキャリアアップに繋がる大学ランキング

以下は、MBAを取得後にキャリアアップに繋がったという大学のランキングです。

このランキングは、MBA取得によって給与や年収そのものが増えたかというより、その後の昇進や転職などの際にキャリアアップに繋がったかをみています。

順位学校
1位(1位)スタンフォード大学アメリカ
2位(66位)バブソン大学アメリカ
3位(34位)復旦大学管理学院中国
4位(2位)ハーバード大学アメリカ
5位(47位)インド経営大学・アフマダーバードインド
6位(18位)香港科技大学香港
7位(49位)インド経営大学・カルカッタインド
8位(86位)リスボン経営大学ポルトガル
9位(16位)ケンブリッジ大学イギリス
10位(13位)オックスフォード大学イギリス
11位(74位)マッコリー大学オーストラリア
12位(5位)中欧国際工商学院中国
13位(6位)ロンドン・ビジネススクールイギリス
14位(42位)成均館大学校韓国
項15位(96位)INCAE
ビジネススクール
コスタリカ
ニカラグア

※()の順位は、フィナンシャル・タイムズ紙による世界MBAランキングの総合(100位中)での順位です。

※データはフィナンシャル・タイムズ紙によるものです。

久美子先生久美子先生

MBA取得後に給料アップやキャリアアップを重視している人は、このような海外のランキングも参考にしてみるといいかもしれませんね。

参照)FT Business Education Global MBA Ranking 2019 FT Global MBA Ranking2019

4. 海外MBAランキングから見る学生向けキャリアサービスのよい大学

海外にMBA留学するなら、MBAを取得して卒業後の就職に向けての学校のキャリアサポートも気になりますよね。

ここでは、海外でどの大学が学生向けのキャリアサービスが充実しているか見ていきたいと思います。

以下は、フィナンシャル・タイムズ紙によるキャリアサービスのランキングを示したものです。

順位学校
1位(42位)成均館大学校韓国
2位(7位)シカゴ大学・ブースアメリカ
3位(26位)UCLA・アンダートンアメリカ
4位(60位)ジョージア工科大学アメリカ
5位(43位)インディアナ大学・ケリーアメリカ
6位(39位)フロリダ大学・ウォリトンアメリカ
7位(52位)ノースキャロライナ大学アメリカ
8位(14位)ノースウェスタン大学・ケロッグアメリカ
9位(52位)ヴァンダービルド大学アメリカ
10位(15位)ダートマス大学・タックアメリカ
11位(23位)バージニア大学・ダーデンアメリカ
12位(10位)カリフォルニア大学・ハスアメリカ
13位(81位)ミネソタ大学・カールソンアメリカ
14位(2位)ハーバード大学アメリカ
15位(28位)ミシガン大学・ロスアメリカ

※()の順位は、フィナンシャル・タイムズ紙による世界MBAランキングの総合(100位中)での順位です。

1位の韓国の大学を除いて、アメリカの大学が学生向けのキャリアサービスが充実しているようですね。

MBA取得後の就職に向けての大学のサポートを重視する人は、参考にしてみるといいでしょう。

参照)FT Business Education Global MBA Ranking 2019 FT Global MBA Ranking2019

5. 2019年度QSによる国・エリア別世界MBAランキング

ここでは、海外の国またはエリアごとに評価の高い大学がどこか見ていきたいと思います。

それぞれのランキングは、イギリスの大学評価機関「Quacquarelli Symonods:QS」による世界MBAランキング(QS World University Rankings: Global MBA Rankings 2019)をもとに割り出しています。

また各大学があるエリアを確認できるように、地図も添付しました。

大学が位置する場所も考えて留学先を決める人も多いと思うので、ぜひ参考にしてください。

1. アメリカのMBAランキングTOP20

以下は、アメリカでトップ20にランキングされているMBAの大学です。

先程紹介した、フィナンシャル・タイムズ紙をはじめとする5つの世界MBAランキングの各紙で上位10位にランクインしていたスタンフォード大学、ハーバード大学、ペンシルバニア大学・ウォートンが、アメリカのトップ3となっています。

順位学校場所
1位(1位)スタンフォード大学カリフォルニア・スタンフォード
2位(2位)ハーバード大学マサチューセッツ・ボストン
3位(3位)ペンシルバニア大学・ウォートンペンシルバニア・フィラデルフィア
4位(5位)マサチューセッツ工科大学・スローンマサチューセッツ・ケンブリッジ
5位(8位)シカゴ大学・ブースイリノイ・シカゴ
6位(10位)コロンビア大学ニューヨーク・ニューヨークシティ
7位(11位)UCLA・アンダートンカリフォルニア・ロサンゼルス
8位(14位)ノースウェスタン大学・ケロッグイリノイ・エバンストン
9位(15位)ミシガン大学・ロスミシガン・アナーバー
10位(16位)イエール大学コネチカット・ニューヘブン
11位(17位)カリフォルニア大学・ハスカリフォルニア・オークランド
12位(20位)デューク大学ノースカロライナ・ダラム
13位(22位)ニューヨーク大学・スターンニューヨーク・マンハッタン
14位(29位)テキサス大学・マコームズテキサス・オースティン
15位(29位)南カリフォルニア大学・マーシャルカリフォルニア・ロサンゼルス
16位(32位)ボストン大学マサチューセッツ・ボストン
17位(34位)カーネギーメロン大学・テッパーペンシルバニア・ピッツバーグ
18位(36位)インディアナ大学・ケリーインディアナ・インディアナポリス
19位(38位)コーネル大学・ジョンソンニューヨーク・イサカ
20位(41位)ダートマス大学・タックニューハンプシャー・ハノーバー

※()の順位は、QS世界MBAランキングの総合(200位中)での順位です。

※データはQS 世界MBAランキングによるもの。

2. ヨーロッパのMBAランキングTOP20

ヨーロッパでトップ20にランキングされているMBAの大学は以下のとおりです。

1位のロンドン・ビジネススクールは世界最高位のビジネススクールで、フィナンシャル・タイムズ紙の世界MBAランキングで過去3年世界一を獲得しています。

2019年に6位にランクインしたことで、20年連続でのTOP10入りとなりました。

順位学校場所
1位(4位)ロンドン・ビジネススクールイギリス・ロンドン
2位(6位)インシアードフランス・フォンテーヌブロー
3位(7位)HEC経営大学院フランス・パリ
4位(8位)IEビジネススクールスペイン・マドリード
5位(12位)オックスフォード大学イギリス・オックスフォード
6位(13位)ラモン・リュイ大学・イサデスペイン・バルセロナ
7位(18位)イエセ・ビジネススクールスペイン・バルセロナ
8位(19位)インペリアル・カレッジイギリス・ロンドン
9位(21位)ケンブリッジ大学イギリス・ケンブリッジ
10位(23位)ボッコニー大学イタリア・ミラノ
11位(24位)IMDビジネススクールスイス・ローザンヌ
12位(26位)エセック・ビジネススクールフランス・パリ
13位(27位)エラスムス・ロッテルダム大学オランダ・ロッテルダム
14位(31位)コペンハーゲン・ビジネス・スクールデンマーク・コペンハーゲン
15位(35位)エデック・ビジネススクールフランス・ニース
16位(37位)ウォーリック大学イギリス・コヴェントリー
17位(42位)マンハイム大学ドイツ・マンハイム
18位(44位)クランフィールド大学イギリス・クランフィールド
19位(45位)ゲント大学・Vlerickビジネススクールベルギー・ブルッセル
20位(46位)ザンクト・ガレン大学スイス・ザンクトガレン

※()の順位は、QS世界MBAランキングの総合(200位中)での順位です。

※データはQS 世界MBAランキングによるもの。

3. カナダのMBAランキングTOP10

以下は、カナダでトップ10にランキングされているMBAの大学です。

カナダにある大学の世界MBAランキングの位置は全体的に少し低めで、カナダ1位の大学であるトロント大学でも43位となっています。

順位学校場所
1位(43位)トロント大学・Rotmanオンタリオ・トロント
2位(60位)マギル大学・Desautelsケベック・モントリオール
2位(60位)ウェスタン大学・Iveyオンタリオ・ロンドン
4位(76位)ヨーク大学・Schulichオンタリオ・トロント
5位(85位)クィーンズ大学・Smithオンタリオ・キングストン
6位(101-110位)モントリオール大学・HECケベック・モントリオール
7位(101-110位)ブリティッシュ・コロンビア大学・Sauderビクトリア・バンクーバー
8位(111-120位)コンコルディア大学・John Molsonケベック・モントリオール
9位(141-150位)アルバータ大学アルバータ・エドモンド
10位(151-200位)サイモン・フレイザー大学・Beedieビクトリア・バンクーバー

※()の順位は、QS世界MBAランキングの総合(200位中)での順位です。

※データはQS 世界MBAランキングによるもの。

4. オーストラリア・ニュージーランドのMBAランキングTOP10

以下は、オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)でトップ10にランキングされているMBAの大学です。

1位のメルボルン大学はマネジメント教育の国際的評価機関であるAACSBに認定された大学で、質の高いMBA教育を受けることができます。

またメルボルンは、エコノミスト誌の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニットによる2019年世界住みやすい都市ランキングで2年連続2位を獲得するほど治安のよいエリアなので、留学先として大変オススメです(ちなみに2018年にウィーンが1位になるまでは、7年連続でメルボルンがトップでした)

順位学校場所
1位(28位)メルボルン大学オーストラリア・メルボルン
2位(39位)ニューサウスウェールズ大学・AGSMオーストラリア・シドニー
3位(87位)モナーシュ大学オーストラリア・メルボルン
4位(121-130位)クィーンズランド大学オーストラリア・ブリスベン
5位(121-130位)マクアリー大学オーストラリア・シドニー
6位(121-130位)ウェスタン・オーストラリア大学オーストラリア・パース
7位(131-140位)オーストラリア国立大学オーストラリア・キャンベラ
8位(141-150位)ディーキン大学オーストラリア・メルボルン
9位(151-200位)オタゴ大学ニュージーランド・ダニーディン
10位(151-200位)ロイヤルメルボルン工科大学:RMITオーストラリア・メルボルン

※()の順位は、QS世界MBAランキングの総合(200位中)での順位です。

※データはQS 世界MBAランキングによるもの。

5. アジアのMBAランキングTOP15

以下は、日本を含むアジアでトップ20にランキングされているMBAの大学です。

アジアの中で日本のトップは、14位の一橋大学(一橋ビジネススクール)。

一橋大学では、MBAを日本語で学べる経営管理専攻(School of Business Administration:SBA)と、英語で学ぶ国際企業戦略専攻(School of International Corporate Strategy:ICS)の2つのスクールがあり、目的に合わせてMBAを学ぶことができます。

国内MBAも視野に入れて検討しているという方は、このように世界ランキングの順位も参考にされるとよいでしょう。

順位学校場所
1位(6位)インシアードシンガポール
2位(25位)中欧国際工商学院:CEIBS中国・上海
3位(33位)香港大学:HKU香港
4位(40位)シンガポール国立大学:NSUシンガポール
5位(48位)インド経営大学・アフマダーバードインド・アフマダーバード
6位(52位)ナンヤン工科大学・ナンヤンシンガポール
7位(53位)香港科技大学:HKUST香港
8位(64位)香港中文大学:CUHK香港
9位(71位)インド経営大学・バンガロールインド・バンガロール
10位(100位)インド商科大学院:ISBインド・ハイデラバード
11位(101-110位)香港城市大学香港
12位(111-120位)インド経営大学・カルカッタインド・カルカッタ
13位(111-120位)上海交通大学・安泰中国・上海
14位(151-200位)一橋大学日本・東京
15位(151-200位)早稲田大学日本・東京

※()の順位は、QS世界MBAランキングの総合(200位中)での順位です。

※データはQS 世界MBAランキングによるもの。

【まとめ】海外MBAランキングトップの大学はやはりアメリカが多い!

色々な海外のMBAのランキングを見てきましたがいかがでしたか?

世界MBAランキングでは、アメリカの大学が多く占めていることがわかったと思います。

一方で、アジアの英語圏では、シンガポールの大学もMBAランキングのトップにランクイン。

イギリス、カナダ、オーストラリアでもアメリカほどではありませんが、いくつかの学校が上位に入っていましたね。

海外でのMBA留学でどこの大学にするか迷っている人は、このような世界MBAランキングを参考の一つにして、いろいろ調べてみるとよいかもしれませんね。