「海外にMBA留学をしたいけどどの大学がいいのかわからないな……」と思っている大学生や社会人の方もいるのではないでしょうか?
今回は、フィナンシャル・タイムズ紙が発表している2019年度の世界MBAランキングやその他のMBAランキングをもとに、海外のどの大学が評価が高いのか調べてみました。
また、MBAランキングの総合順位だけでなく、いろいろな面から海外MBAの大学の順位も詳しく紹介しています。
- 海外でMBA取得後に、給与アップにつながる大学を知りたい
- MBA取得後にキャリアアップにつながる海外の大学はどこ?
- 学生向けのキャリアサービスが充実している海外のMBA大学は?
- アメリカだけでなく、カナダ・オーストラリア・ヨーロッパ・アジアで評判のよいMBAの大学はどこ?
海外のMBAについてこういった疑問を抱えている方にとって、とくに役立つ情報です。
MBA留学の留学先に迷っている方は、今回紹介する海外MBAランキングをぜひ参考にしてくださいね!
1. 2019年度フィナンシャル・タイムズ紙の世界MBAランキングTOP20
ここでは、フィナンシャル・タイムズ紙が発表している世界MBAランキングを元に見ていきたいと思います。
フィナンシャル・タイムズ紙は、1888年にイギリスで創刊された歴史のある経済紙の一つです。
以下の事項を基準に、フィナンシャル・タイムズ紙はMBAランキングを算出しています。
評価基準 | 評価の割合 |
---|---|
卒業後3年間の平均給料 | 20% |
MBA取得前後での給与上昇率 | 20% |
現在の給料に対してMBA費用・期間に値する価値 | 3% |
キャリアアップ | 3% |
目的の達成率 | 3% |
学校のキャリアサービス | 3% |
3ヶ月以内就職した率 | 2% |
卒業生の評価 | 3% |
女学生について | 5% |
留学生について | 16% |
研究でのランキング | 10% |
社会的貢献度 | 3% |
その他 | 9% |
参照)FT Globla MBA Rankig 2019:methodology and key
上記を見てわかるように、フィナンシャル・タイムズ紙の場合、MBA取得後の給与についての評価基準が40%を占めてますね。
では、2019年度のフィナンシャル・タイムズ紙による、世界MBAランキングのTOP20を見てみましょう。
※( )の順位は過去3年間での平均のランキングを表しています。
順位 | 学校 | 国 |
---|---|---|
1位 (1位) | スタンフォード大学経営大学院 (Stanford Graduate School of Business) | アメリカ |
2位 (4位) | ハーバード・ビジネススクール (Harvard Business School) | アメリカ |
3位 (2位) | インシアード (Insead) | フランス シンガポール |
4位 (3位) | ペンシルバニア州立大学:ウォートン・スクール (University of Pennsylvania:Wharton) | アメリカ |
5位 (8位) | 中欧国際工商学院 (Ceibs) | 中国 |
6位 (5位) | ロンドン・ビジネススクール (London Business School) | イギリス |
7位 (7位) | シカゴ大学:ブース・スクール・オブ・ビジネス (University of Chicago:Booth) | アメリカ |
8位 (10位) | マサチューセッツ工科大学:スローン・マネジメントスクール (MI:Sloan) | アメリカ |
9位 (8位) | コロンビア大学・ビジネススクール (Columbia Business School) | アメリカ |
10位 (11位) | カリフォルニア大学・バークレー校:ハス・スクール・オブ・ビジネス (University of California at Berkely:Haas) | アメリカ |
11位 (14位) | イエール大学:マネジメントスクール (Yale School of Management) | アメリカ |
12位 (11位) | イエセ・ビジネススクール (Ises Business School) | スペイン |
13位 (24位) | オックスフォード大学:サイード・ビジネススクール (University of Oxford:Said) | イギリス |
14位 (13位) | ノースウェスタン大学:ケロッグ・スクール (Northwestern University:Kellogg) | アメリカ |
15位 (16位) | ダートマス大学:タック・ビジネススクール (Dartmaouth College:Tuck) | アメリカ |
16位 (11位) | ケンブリッジ大学:ジャッジ・ビジネススクール (University Cambridge:Judge) | イギリス |
17位 (20位) | シンガポール国立大学:ビジネススクール (National University of Singapore Business School) | シンガポール |
18位 (16位) | 香港科技大学:ビジネススクール (HKUST:Business School) | 香港 |
19位 (20位) | HEC経営大学院 (HEC Paris) | フランス |
19位 (21位) | デューク大学:フクア・スクール・オブ・ビジネス (Duke Univesity:Fuqua) | アメリカ |
参照)FT Business Education Global MBA Ranking 2019 、FT Global MBA Ranking2019
ちなみに、ランキングトップ100校の国別による内訳は次の通りです。
国 | MBAランキングトップ100校の校数 |
---|---|
アメリカ | 51校 |
イギリス | 10校 |
カナダ | 3校 |
オーストラリア | 3校 |
シンガポール | 4校 |
スイス | 2校 |
アイルランド | 1校 |
フランス | 5校 |
スペイン | 3校 |
ドイツ | 3校 |
オランダ | 1校 |
ポルトガル | 1校 |
イタリア | 1校 |
中国 | 5校 |
韓国 | 1校 |
香港 | 1校 |
インド | 1校 |
コスタリカ | 1校 |
ニカラグア | 1校 |
やっぱり、アメリカの大学がランキングのトップにたくさん入っているね。
2. FT紙だけじゃない!複数のメディアが発表している海外MBAランキング
実は、世界MBAランキングは、フィナンシャル・タイムズ紙以外のメディアでも発表しています。
それぞれ独自の基準を元に算出しているので、ぜひそちらも参考にしてみください。
ここではFT紙以外でとくに注目するべき4つのMBAランキングの紹介と、FT紙も含めた5つの世界MBAランキングの特徴を比較しています。
1. FT紙以外でチェックしておきたい4つの海外MBAランキング
数あるMBAランキングのなかでフィナンシャル・タイムズ紙を除き、留学マスターがとくに注目した4つのランキングをご紹介します。
1. The Economist「Full time MBA ranking」
エコノミスト誌は、政治や経済を中心に扱っている新聞で、1843年にイギリスで創刊されました。
エコノミスト誌のMBAランキング「Full time MBA ranking」は以下の評価方法で、順位をつけています。
評価基準 | 評価の割合 |
---|---|
就職(就職率・就職先・就職サポート) | 35% |
学生の能力開発(設備・成績・女性や留学生の数・授業の質・学生サービスなど) | 35% |
MBA取得後の給料アップ(MBA取得前後の給与やボーナスの変化) | 20% |
人脈のポテンシャル(卒業生と在校生の割合・海外の卒業生など) | 10% |
参照)Full-time MBA ranking methodology,2018
2. U.S.News & World Report 「Best Business School」
U.Sニューズ&ワールドレポートは、アメリカで発行されている時事解説の雑誌。
1933年に創刊されましたが、現在はオンライン版のみで発行されているようです。
U.S ニューズ&ワールドレポートのMBAランキング「Best Business School」の評価基準は次のとおりです。
評価基準 | 評価の割合 |
---|---|
質について(学部長などスクール同士による評価・リクルーターの評価) | 40% |
就職について(卒業後の平均給料やボーナス・就職率) | 35% |
学生について(GMATやGREの成績・GAP・出願者の合格率) | 25% |
参照)U.S.News Methodology:2019 Best Business School Rankings
3. QS World University Rankings「TOP MBA」
QS 世界大学ランキングは、イギリスの大学評価機関「Quacquarelli Symonods:QS(クアクアレリ・シモンズ社)」が毎年9月に発表しているものです。
世界大学ランキングや、MBAだけでなくさまざまな分野・地域ごとにランキングを公表しています。
QS 世界大学ランキングのMBAランキング「TOP MBA」は、以下の評価方法で順位をつけています。
評価基準 | 評価の割合 |
---|---|
雇用される能力(各分野の会社雇用主からの評価) | 40% |
起業家精神と卒業生の結果(大手企業での役員や社長の出身校など) | 15% |
MBAへの投資利益率(MBA取得前後の平均給料と上昇率・就職率など) | 20% |
ソートリーダーシップ(海外も含め特定の分野でリーダーシップをとる人) | 15% |
生徒・教員の多様性(女性・教職員・留学生の割合) | 10% |
参照)Methodology:QSGlobal MBA Rankings 2018
4. Bloomberg Businessweek「Best B-SCHOOLS」
ブルームバーグ・ビジネスウィークは、アメリカで発行されているビジネス雑誌です。
前身のBusiness Week(ビジネスウィーク紙)は、1929年に創刊されました。
ブルームバーグ・ビジネスウィークのMBAランキング「Best B-SCHOOLS」の評価基準は次のとおりです。
評価基準 | 評価の割合 |
---|---|
卒業後について(卒業生の給料やボーナス・就職率) | 38.5% |
ネットワークについて(クラスメイトや卒業生とのつながり・就職のキャリアサービス・ブランド力・リクルーターの評価など) | 27.9% |
授業ついて(カリキュラムの質・教員からのサポート・クラス人数・共同研究) | 23.1% |
起業家精神について(卒業生の起業率・リクルーターによる企業スキルの評価) | 10.5% |
参照)Bloomberg Businessweek Methodology
2. 5つの世界MBAランキングの特徴を比較
ここまで、「フィナンシャル・タイムズ」「エコノミスト」「U.S.ニューズ&グローバルレポート」「QS 世界大学ランキング」「ブルームバーグ・ニュースウィーク」の5つの世界MBAランキングの評価基準を紹介しました。
そして評価基準や評価方法から、それぞれのMBAランキングの特徴をまとめてみました。
あなた自身の大学を選ぶ基準と近い評価基準のランキングを参考にしていただくと、MBA取得のための大学選びに役立つと思います。
- フィナンシャル・タイムズ
- MBA取得後の給与に関する割合が高めなので、MBAで収入アップを重視している人は参考にしてみてください。
ただし、給与に関してはそれぞれの国の事情も絡んでくるので、あくまで参考値だと捉えておきましょう。 - エコノミスト
- MBA取得後の給与金額だけでなく、学生の能力アップのための授業の質や学校サポートなどに比較的重点を置いています。
なので、MBA取得のための過程を重視している人は参考にするといいでしょう。 - U.S.ニューズ&グローバルレポート
- 外部(リクルーターや学校同士)の客観的な評価の割合が4割と高めになっています。
なので、企業も含めてより世間的なイメージを反映したランキングを知りたい人は、参考にするとよいでしょう。 - QS 世界大学ランキング
- 各分野の企業による評価が4割と高めになっていて、卒業後の就職先での活躍を重視しています。
なので、企業がどんな大学を評価しているか知りたい人は参考にするとよいでしょう。 - ブルームバーグ・ニュースウィーク
- ブルームバーグのMBAランキングの評価方法は2018年度に変更があり、給与面と卒業後の就職のための人脈作りや学校のブランド力などの面における評価の割合が高くなりました。
なので、MBA取得後に起業を考えていて人や企業間などの繋がりに重点をおいている人は、参考にしてみるとよいかもしれません。
3. 5つの世界MBAランキングのトップ10を比較(2018年度)
以下は、ここで紹介した5つの世界MBAランキングトップ10(2018年度版)を比較したものです。
順位 | FT | エコノミスト | U.S.ニューズ | QS | ブルームバーグ |
---|---|---|---|---|---|
1位 | スタンフォード大学 | シカゴ大学・ブース | ハーバード大学 | ハーバード大学 | スタンフォード大学 |
2位 | インシアード | ノースウェスタン大学・ケロッグ | シカゴ大学・ブース | インシアード | ペンシルバニア大学・ウォートン |
3位 | ペンシルバニア大学・ウォートン | ハーバード大学 | ペンシルバニア大学・ウォートン | HEC経営大学院 | ハーバード大学 |
4位 | ロンドン・ビジネススクール | ペンシルバニア大学・ウォートン | スタンフォード大学 | スタンフォード大学 | マサチューセッツ工科大学・スローン |
5位 | ハーバード大学 | スタンフォード大学 | マサチューセッツ工科大学・スローン | ロンドン・ビジネス・スクール | シカゴ大学・ブース |
6位 | シカゴ大学・ブース | イエセ・ビジネススクール | ノースウェスタン大学・ケロッグ | ペンシルバニア大学・ウォートン | カリフォルニア大学・ハス |
7位 | コロンビア大学 | ミシガン大学・ロス | カリフォルニア大学・ハス | マサチューセッツ工科大学・スローン | コロンビア大学 |
8位 | 中欧国際工商学院:Ceibs | UCLA・アンダートン | ミシガン大学・ロス | コロンビア大学 | ノースウェスタン大学・ケロッグ |
9位 | マサチューセッツ工科大学・スローン | バージニア大学・ダーデン | コロンビア大学 | オックスフォード大学 | バージニア大学・ダーデン |
10位 | カリフォルニア大学・ハス | コロンビア大学 | ダートマス大学・タック | IEビジネススクール | IMDビジネススクール |
それぞれ評価基準が異なるので、ランキングに違いがあるのがわかりますね。
各紙スタンフォード大学、ハーバード大学、ペンシルバニア大学・ウォートンが上位にいることから、この3校でMBAを取得すると高く評価されることでしょう。
4. その他MBAランキングを出しているメディア
紹介した5社以外にも以下のメディアでMBAランキングを出しているので、参考にしてみてください。
Forbes(フォーブス)は、1917年に創刊されたアメリカの経済誌。 フォーブスのMBAランキングはThe Best Business Schoolsから確認できる。 | |
Fortune(フォーチュン)は、1930年に創刊されたビジネス雑誌。 フォーチュンのMBAランキングMBA Rankingsから見ることができる。 | |
Eduniversalはフランスのコンサルティング会社による地域別ランキング。 「Business Schools rankings」から、興味がある地域を選んで、ランキングを見ることができる。 | |
The Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)は1889年に創刊した、アメリカ最大発行部数の経済新聞。 MBAランキングはThe Wall Street Journalから見ることができる。 | |
イギリスのタイムズ紙が付録冊子として、毎年秋に発行している情報誌。 THE/WSJ business school reportからMBAランキングを見ることができる。 ※タイムズ紙は、1785年に創刊された日刊新聞。 |
3. 海外MBAランキングからみる給与所得アップとキャリアアップに繋がる大学
MBAを取得する目的として多いのは、やはりキャリアアップではないでしょうか?
より給与待遇のよいポジションに就いたり、キャリアアップ転職を望む人もいるでしょう。
そういった人は、各大学のMBA取得後のキャリアアップに関する情報が気になるかもしれませんね。
そこでここでは、フィナンシャル・タイムズ紙の世界MBAランキングを元に、「MBA取得後に給与アップ率が高い大学」と「キャリアアップにつながるMBAの大学」を見ていきたいと思います。
1. MBA取得後の給与アップ率が高い大学ランキングとその年収
以下は、MBA取得後の給与アップ率の高い大学のランキングとその所得額です。
順位 | 学校 | 給与アップ率 | 現在の年収額 | 国 |
---|---|---|---|---|
1位 (34位) | 復旦大学管理学院 | 195% | 約11万ドル (1,210万円) | 中国 |
2位 (24位) | インド商科大学院 | 187% | 約17万ドル (1,870万円) | インド |
3位 (5位) | 中欧国際工商学院 | 183% | 約17万ドル (1,870万円) | 中国 |
4位 (96位) | INCAE ビジネススクール | 161% | 約8万ドル (880万円) | コスタリカ ニカラグア |
5位 (65位) | ミシガン州立大学 ・ブロード | 151% | 約12万ドル (1,320万円) | アメリカ |
6位 (73位) | ピッツバーグ大学 ・カッツ | 144% | 約11万ドル (1,210万円) | アメリカ |
7位 (49位) | インド経営大学 ・カルカッタ | 139% | 約16万ドル (1,760万円) | インド |
8位 (78位) | ブリガム・ヤング大学 ・マリオット | 138% | 約13万ドル (1,430万円) | アメリカ |
9位 (63位) | ペンシルバニア州立大学 ・スミール | 134% | 約12万ドル (1,320万円) | アメリカ |
10位 (43位) | シンガポール経営大学:SMU | 133% | 約12万ドル (1,320万円) | シンガポール |
10位 (62位) | アリゾナ州立大学 ・キャリー | 133% | 約13万ドル (1,430万円) | アメリカ |
12位 (17位) | シンガポール国立大学:NUS | 131% | 約15万ドル (1,650万円) | シンガポール |
13位 (1位) | スタンフォード大学 | 129% | 約22万ドル (2,420万円) | アメリカ |
※()の順位は、フィナンシャル・タイムズ紙による世界MBAランキングの総合(100位中)での順位です。
※1米ドル=110円で算出。
※データはフィナンシャル・タイムズ紙によるものです。
中国やインドなどの大学がランクインされている理由の一つとしては、それぞれの国や地域の経済状況が考えられるでしょう。
中国やインドは地域格差が大きく、一般的な平均年収もまだ低い国だと言われています。
つまり中国やインドでMBAを取得すると、以前のその国での給与に比べてぐんと上がる訳です。
このように、国によって起業するための事情なども異なるので、あくまで参考値としてみるといいでしょう。
またこの順位をみると、MBA総合ランキングではトップにランクインしていなくても、給与アップ率につながっているアメリカの大学がいくつかあることがわかりますね。
まず給与アップを重視する場合は、これらの大学も参考にしてみるといいかもしれません。
一方でMBA取得後の給与アップ率だけをみると、実は100%を下回っている大学も総合ランキングのトップ100校中、28校ありました。
傾向としては、ヨーロッパやオーストラリア、カナダの大学で100%を下回っていることが多いようです。
つまりMBAを取得しても、必ずしもその後の給与が上がる訳ではないということを示しています。
参照)OCED DATA Aerage wages Total, US dollars, 2017 or latest available、Employmenet and Unemployment Situation in India Govermanet of India
2. MBA取得後にキャリアアップに繋がる大学ランキング
以下は、MBAを取得後にキャリアアップに繋がったという大学のランキングです。
このランキングは、MBA取得によって給与や年収そのものが増えたかというより、その後の昇進や転職などの際にキャリアアップに繋がったかをみています。
順位 | 学校 | 国 |
---|---|---|
1位(1位) | スタンフォード大学 | アメリカ |
2位(66位) | バブソン大学 | アメリカ |
3位(34位) | 復旦大学管理学院 | 中国 |
4位(2位) | ハーバード大学 | アメリカ |
5位(47位) | インド経営大学・アフマダーバード | インド |
6位(18位) | 香港科技大学 | 香港 |
7位(49位) | インド経営大学・カルカッタ | インド |
8位(86位) | リスボン経営大学 | ポルトガル |
9位(16位) | ケンブリッジ大学 | イギリス |
10位(13位) | オックスフォード大学 | イギリス |
11位(74位) | マッコリー大学 | オーストラリア |
12位(5位) | 中欧国際工商学院 | 中国 |
13位(6位) | ロンドン・ビジネススクール | イギリス |
14位(42位) | 成均館大学校 | 韓国 |
項15位(96位) | INCAE ビジネススクール | コスタリカ ニカラグア |
※()の順位は、フィナンシャル・タイムズ紙による世界MBAランキングの総合(100位中)での順位です。
※データはフィナンシャル・タイムズ紙によるものです。
MBA取得後に給料アップやキャリアアップを重視している人は、このような海外のランキングも参考にしてみるといいかもしれませんね。
参照)FT Business Education Global MBA Ranking 2019 、FT Global MBA Ranking2019
4. 海外MBAランキングから見る学生向けキャリアサービスのよい大学
海外にMBA留学するなら、MBAを取得して卒業後の就職に向けての学校のキャリアサポートも気になりますよね。
ここでは、海外でどの大学が学生向けのキャリアサービスが充実しているか見ていきたいと思います。
以下は、フィナンシャル・タイムズ紙によるキャリアサービスのランキングを示したものです。
順位 | 学校 | 国 |
---|---|---|
1位(42位) | 成均館大学校 | 韓国 |
2位(7位) | シカゴ大学・ブース | アメリカ |
3位(26位) | UCLA・アンダートン | アメリカ |
4位(60位) | ジョージア工科大学 | アメリカ |
5位(43位) | インディアナ大学・ケリー | アメリカ |
6位(39位) | フロリダ大学・ウォリトン | アメリカ |
7位(52位) | ノースキャロライナ大学 | アメリカ |
8位(14位) | ノースウェスタン大学・ケロッグ | アメリカ |
9位(52位) | ヴァンダービルド大学 | アメリカ |
10位(15位) | ダートマス大学・タック | アメリカ |
11位(23位) | バージニア大学・ダーデン | アメリカ |
12位(10位) | カリフォルニア大学・ハス | アメリカ |
13位(81位) | ミネソタ大学・カールソン | アメリカ |
14位(2位) | ハーバード大学 | アメリカ |
15位(28位) | ミシガン大学・ロス | アメリカ |
※()の順位は、フィナンシャル・タイムズ紙による世界MBAランキングの総合(100位中)での順位です。
1位の韓国の大学を除いて、アメリカの大学が学生向けのキャリアサービスが充実しているようですね。
MBA取得後の就職に向けての大学のサポートを重視する人は、参考にしてみるといいでしょう。
参照)FT Business Education Global MBA Ranking 2019 、FT Global MBA Ranking2019
5. 2019年度QSによる国・エリア別世界MBAランキング
ここでは、海外の国またはエリアごとに評価の高い大学がどこか見ていきたいと思います。
それぞれのランキングは、イギリスの大学評価機関「Quacquarelli Symonods:QS」による世界MBAランキング(QS World University Rankings: Global MBA Rankings 2019)をもとに割り出しています。
また各大学があるエリアを確認できるように、地図も添付しました。
大学が位置する場所も考えて留学先を決める人も多いと思うので、ぜひ参考にしてください。
1. アメリカのMBAランキングTOP20
以下は、アメリカでトップ20にランキングされているMBAの大学です。
先程紹介した、フィナンシャル・タイムズ紙をはじめとする5つの世界MBAランキングの各紙で上位10位にランクインしていたスタンフォード大学、ハーバード大学、ペンシルバニア大学・ウォートンが、アメリカのトップ3となっています。
順位 | 学校 | 場所 |
---|---|---|
1位(1位) | スタンフォード大学 | カリフォルニア・スタンフォード |
2位(2位) | ハーバード大学 | マサチューセッツ・ボストン |
3位(3位) | ペンシルバニア大学・ウォートン | ペンシルバニア・フィラデルフィア |
4位(5位) | マサチューセッツ工科大学・スローン | マサチューセッツ・ケンブリッジ |
5位(8位) | シカゴ大学・ブース | イリノイ・シカゴ |
6位(10位) | コロンビア大学 | ニューヨーク・ニューヨークシティ |
7位(11位) | UCLA・アンダートン | カリフォルニア・ロサンゼルス |
8位(14位) | ノースウェスタン大学・ケロッグ | イリノイ・エバンストン |
9位(15位) | ミシガン大学・ロス | ミシガン・アナーバー |
10位(16位) | イエール大学 | コネチカット・ニューヘブン |
11位(17位) | カリフォルニア大学・ハス | カリフォルニア・オークランド |
12位(20位) | デューク大学 | ノースカロライナ・ダラム |
13位(22位) | ニューヨーク大学・スターン | ニューヨーク・マンハッタン |
14位(29位) | テキサス大学・マコームズ | テキサス・オースティン |
15位(29位) | 南カリフォルニア大学・マーシャル | カリフォルニア・ロサンゼルス |
16位(32位) | ボストン大学 | マサチューセッツ・ボストン |
17位(34位) | カーネギーメロン大学・テッパー | ペンシルバニア・ピッツバーグ |
18位(36位) | インディアナ大学・ケリー | インディアナ・インディアナポリス |
19位(38位) | コーネル大学・ジョンソン | ニューヨーク・イサカ |
20位(41位) | ダートマス大学・タック | ニューハンプシャー・ハノーバー |
※()の順位は、QS世界MBAランキングの総合(200位中)での順位です。
※データはQS 世界MBAランキングによるもの。
2. ヨーロッパのMBAランキングTOP20
ヨーロッパでトップ20にランキングされているMBAの大学は以下のとおりです。
1位のロンドン・ビジネススクールは世界最高位のビジネススクールで、フィナンシャル・タイムズ紙の世界MBAランキングで過去3年世界一を獲得しています。
2019年に6位にランクインしたことで、20年連続でのTOP10入りとなりました。
順位 | 学校 | 場所 |
---|---|---|
1位(4位) | ロンドン・ビジネススクール | イギリス・ロンドン |
2位(6位) | インシアード | フランス・フォンテーヌブロー |
3位(7位) | HEC経営大学院 | フランス・パリ |
4位(8位) | IEビジネススクール | スペイン・マドリード |
5位(12位) | オックスフォード大学 | イギリス・オックスフォード |
6位(13位) | ラモン・リュイ大学・イサデ | スペイン・バルセロナ |
7位(18位) | イエセ・ビジネススクール | スペイン・バルセロナ |
8位(19位) | インペリアル・カレッジ | イギリス・ロンドン |
9位(21位) | ケンブリッジ大学 | イギリス・ケンブリッジ |
10位(23位) | ボッコニー大学 | イタリア・ミラノ |
11位(24位) | IMDビジネススクール | スイス・ローザンヌ |
12位(26位) | エセック・ビジネススクール | フランス・パリ |
13位(27位) | エラスムス・ロッテルダム大学 | オランダ・ロッテルダム |
14位(31位) | コペンハーゲン・ビジネス・スクール | デンマーク・コペンハーゲン |
15位(35位) | エデック・ビジネススクール | フランス・ニース |
16位(37位) | ウォーリック大学 | イギリス・コヴェントリー |
17位(42位) | マンハイム大学 | ドイツ・マンハイム |
18位(44位) | クランフィールド大学 | イギリス・クランフィールド |
19位(45位) | ゲント大学・Vlerickビジネススクール | ベルギー・ブルッセル |
20位(46位) | ザンクト・ガレン大学 | スイス・ザンクトガレン |
※()の順位は、QS世界MBAランキングの総合(200位中)での順位です。
※データはQS 世界MBAランキングによるもの。
3. カナダのMBAランキングTOP10
以下は、カナダでトップ10にランキングされているMBAの大学です。
カナダにある大学の世界MBAランキングの位置は全体的に少し低めで、カナダ1位の大学であるトロント大学でも43位となっています。
順位 | 学校 | 場所 |
---|---|---|
1位(43位) | トロント大学・Rotman | オンタリオ・トロント |
2位(60位) | マギル大学・Desautels | ケベック・モントリオール |
2位(60位) | ウェスタン大学・Ivey | オンタリオ・ロンドン |
4位(76位) | ヨーク大学・Schulich | オンタリオ・トロント |
5位(85位) | クィーンズ大学・Smith | オンタリオ・キングストン |
6位(101-110位) | モントリオール大学・HEC | ケベック・モントリオール |
7位(101-110位) | ブリティッシュ・コロンビア大学・Sauder | ビクトリア・バンクーバー |
8位(111-120位) | コンコルディア大学・John Molson | ケベック・モントリオール |
9位(141-150位) | アルバータ大学 | アルバータ・エドモンド |
10位(151-200位) | サイモン・フレイザー大学・Beedie | ビクトリア・バンクーバー |
※()の順位は、QS世界MBAランキングの総合(200位中)での順位です。
※データはQS 世界MBAランキングによるもの。
4. オーストラリア・ニュージーランドのMBAランキングTOP10
以下は、オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)でトップ10にランキングされているMBAの大学です。
1位のメルボルン大学はマネジメント教育の国際的評価機関であるAACSBに認定された大学で、質の高いMBA教育を受けることができます。
またメルボルンは、エコノミスト誌の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニットによる2019年世界住みやすい都市ランキングで2年連続2位を獲得するほど治安のよいエリアなので、留学先として大変オススメです(ちなみに2018年にウィーンが1位になるまでは、7年連続でメルボルンがトップでした)。
順位 | 学校 | 場所 |
---|---|---|
1位(28位) | メルボルン大学 | オーストラリア・メルボルン |
2位(39位) | ニューサウスウェールズ大学・AGSM | オーストラリア・シドニー |
3位(87位) | モナーシュ大学 | オーストラリア・メルボルン |
4位(121-130位) | クィーンズランド大学 | オーストラリア・ブリスベン |
5位(121-130位) | マクアリー大学 | オーストラリア・シドニー |
6位(121-130位) | ウェスタン・オーストラリア大学 | オーストラリア・パース |
7位(131-140位) | オーストラリア国立大学 | オーストラリア・キャンベラ |
8位(141-150位) | ディーキン大学 | オーストラリア・メルボルン |
9位(151-200位) | オタゴ大学 | ニュージーランド・ダニーディン |
10位(151-200位) | ロイヤルメルボルン工科大学:RMIT | オーストラリア・メルボルン |
※()の順位は、QS世界MBAランキングの総合(200位中)での順位です。
※データはQS 世界MBAランキングによるもの。
5. アジアのMBAランキングTOP15
以下は、日本を含むアジアでトップ20にランキングされているMBAの大学です。
アジアの中で日本のトップは、14位の一橋大学(一橋ビジネススクール)。
一橋大学では、MBAを日本語で学べる経営管理専攻(School of Business Administration:SBA)と、英語で学ぶ国際企業戦略専攻(School of International Corporate Strategy:ICS)の2つのスクールがあり、目的に合わせてMBAを学ぶことができます。
国内MBAも視野に入れて検討しているという方は、このように世界ランキングの順位も参考にされるとよいでしょう。
順位 | 学校 | 場所 |
---|---|---|
1位(6位) | インシアード | シンガポール |
2位(25位) | 中欧国際工商学院:CEIBS | 中国・上海 |
3位(33位) | 香港大学:HKU | 香港 |
4位(40位) | シンガポール国立大学:NSU | シンガポール |
5位(48位) | インド経営大学・アフマダーバード | インド・アフマダーバード |
6位(52位) | ナンヤン工科大学・ナンヤン | シンガポール |
7位(53位) | 香港科技大学:HKUST | 香港 |
8位(64位) | 香港中文大学:CUHK | 香港 |
9位(71位) | インド経営大学・バンガロール | インド・バンガロール |
10位(100位) | インド商科大学院:ISB | インド・ハイデラバード |
11位(101-110位) | 香港城市大学 | 香港 |
12位(111-120位) | インド経営大学・カルカッタ | インド・カルカッタ |
13位(111-120位) | 上海交通大学・安泰 | 中国・上海 |
14位(151-200位) | 一橋大学 | 日本・東京 |
15位(151-200位) | 早稲田大学 | 日本・東京 |
※()の順位は、QS世界MBAランキングの総合(200位中)での順位です。
※データはQS 世界MBAランキングによるもの。
【まとめ】海外MBAランキングトップの大学はやはりアメリカが多い!
色々な海外のMBAのランキングを見てきましたがいかがでしたか?
世界MBAランキングでは、アメリカの大学が多く占めていることがわかったと思います。
一方で、アジアの英語圏では、シンガポールの大学もMBAランキングのトップにランクイン。
イギリス、カナダ、オーストラリアでもアメリカほどではありませんが、いくつかの学校が上位に入っていましたね。
海外でのMBA留学でどこの大学にするか迷っている人は、このような世界MBAランキングを参考の一つにして、いろいろ調べてみるとよいかもしれませんね。