『沈黙のWebライティング』SEO文章作成術!ライティングの基本は「誠実さ」

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沈黙のWebライティング

みなさん、こんにちは。
カツオです。

さて、カツオの読書感想文もようやく11回目となりました!
記事を書くたびに思うことがあります。

「Web ライティングって難しい!!!」

小学生のころはあまり本も読まず、作文とか得意じゃなかったもんですから、文章作成となるとどうも「難しい」って思っちゃうんですよね。
しかもただの文章作成ではなく、Web上での文章作成「Webライティング」ですからね。

どうせ書くなら、「自分の記事をできるだけたくさんの人に読んでほしい」って思いますよね?

そこで、Webライティングの本を1冊購入しました。
それが松尾茂起氏の著書『沈黙のWebライティング』

読んでみた感想は、「買ってよかった(マジで)」
たくさんの人に読んでもらえる記事は、「キーワード盛り込め!」みたいな小手先の技術ではなく、読者に対していかに誠実に向き合えるかが重要なのだと感じました。

ぼくとしては、Webライティングの基本を勉強したいとか、SEO対策やっているのになかなか成果が出なくて困っている人にすごく読んで欲しいですね!

そういうわけで、今回は『沈黙のWebライティング』について正直な感想を書いていきたいと思います。

目次

  1. 『沈黙のWebライティング』マンガと特別解説のダブルでわかるライティングのコツ
  2. Googleを知り、ユーザーにとことん誠実なコンテンツをつくる
  3. 文章作成するときは、ユーザーの求める情報を追究する
  4. 読みやすいコンテンツは「見やすさ」と「論理的文章」がポイント
  5. 論理的文章を書きたいなら、「セルフディベート」がオススメ
  6. 記事の正体を公開して、ユーザーに信頼感を与える
  7. 読みやすい文章へのひと工夫「たとえ話」で文章をおもしろくする

1. 『沈黙のWebライティング』マンガと特別解説のダブルでわかるライティングのコツ

『沈黙のWebライティング』は、京都のWebプランニングチーム「ウェブライダー」の代表松尾茂起さんが書いたSEOのためのライティング本です。
ウェブライダーといえば、前回発売された『沈黙のWebマーケティング』という本が大変話題になりましたね。

じつはぼく、この本が発売される少し前に松尾さんのライティングセミナーに参加したのですが、その時にとても有意義な時間を過ごすことができたので、『沈黙のWebライティング』の発売を本当に心待ちにしていました!

『沈黙のWebライティング』と『沈黙のWebマーケティング』はマンガで解説されているのが特徴で、なんとウェブライダーのホームページに行くとこのマンガ全編読めちゃうんですよ。
ウェブライダーホームページ版『沈黙のWebマーケティング』
ウェブライダーホームページ版『沈黙のWebライティング』

「じゃあ、わざわざ買わなくてよくない?」って思うでしょ?

「いや、ゼンゼンよくない!」
書籍には、マンガのエピソードごとに特別解説が加えられているんですが、これが重要なんです。
すでにホームページでマンガを読んだ人にとっては、この特別解説を読むことでさらに理解を深めることができるからです。

付箋などで印をつけておけば、参考書として必要なところを選んで読みかえすこともできるのでとても便利です。

沈黙のWebマーケティング付箋

それにしても、本屋さんでこの本を手に取ったときは、その分厚さに正直ビックリ。
なんせこの本631ページもありますしね。

「これ全部読めるかな・・・」と思ったのですが、そんな心配は不要でした。
ページのほとんどがマンガだからスラスラ読み進められましたし、マンガを読んでおいたおかげで、特別解説に内容もムリなく頭に入ってきたのです。

マンガの実用書に抵抗があるという方も多いはず。
たしかに、マンガにするために内容を薄くしたり、難しい内容に絵がついているだけで参考にならないときもありますよね。
でも『沈黙のWebライティング』は、あの分厚さだけあって内容はすっごい充実しているんです。

きっと誰にでもわかるように言葉を噛みくだいた結果、あの分厚さになったんだと思います。
だから本を読むのが苦手な人にも、ぜひ挑戦してほしいです。

2. Googleを知り、ユーザーにとことん誠実なコンテンツをつくる

「沈黙のWebライティング」には具体的に何が書いてあるのかって?
そんなの松尾さんのライティングに対する情熱に決まっているじゃないか!
と言いたいところですが、それじゃあ納得していただけないと思ったので、きちんと紹介します。

「沈黙のWebライティング」には松尾さんが追求してきた文章作成のノウハウがぎっしり詰まっているんです。
松尾さんの追求してきた文章作成のノウハウを読んで感じたのは「とことん誠実に書くこと」
Googleにも、ユーザーに対しても誠実さが伝わってきました。

記事をできるだけたくさんの人に見てもらうには、Googleで上位表示される必要がありますよね。
Googleで評価される記事を書こうと思ったら、まずGoogleの性格を知る必要があります。

Googleの性格を知るには、Googleが提供している「ウェブマスター向けガイドライン」を参考にしましょう。
ガイドラインによると、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作ることが大切で、ユーザーを騙したり、アクセスを集めるための不正行為はしてはいけないとなっています。

Googleに評価してもらおうと思ったら、ユーザーに思いやりを持ってズルをしないことが大切なんだとわかりますね。

Googleの性格がわかれば、それに従って誠実に記事を書きましょう。
Googleのもとを訪れるユーザーは、何か「答え」を求めてやってきます。
ユーザーの利便性を第一に考えるGoogleは、その「答え」が書いてある記事を、「ユーザーのためになる記事だ」と評価します。

だから、「ユーザーが知りたいことはなにか」を考えて、それに対する適切な「答え」を返すコンテンツをつくると、Googleは評価してくれるのです。

3. 文章作成するときは、ユーザーの求める情報を追究する

「ユーザーが知りたいことはなにか」を考えて、これに対する「答え」になる記事を書きましょうと言いましたが、どうすれば「ユーザーが知りたいこと」を知ることができるのでしょうか?

ポイントは、記事を書くときはユーザーのことであたまをいっぱいにすること。

「ユーザーちゃんってなにが好きかな」
「ユーザーちゃんってなにが知りたいんだろう」
「ユーザーちゃん、なにか困ってることないかな」

とユーザーが欲しい情報が何かを考えるのです。

「沈黙のWebライティング」では、あるキーワードにおいて、ユーザーが何を知りたいかを調べる方法を4つ紹介しています。

1. Gooole Adwords キーワードプランナーで関連ワードを確認
2. Q&Aサイトで該当キーワードに関するQ&Aをチェック
3. キュレーションサイト、閲覧数の多い「まとめ」をチェック
4. Google検索結果で上位10位までのページを分析

これらをもとに、ユーザーの知りたいことがわかったら、それに関する情報を徹底的に集めてあげましょう。
記事を書くときの注意点は、集めた情報を何でもかんでも書かないこと。
情報が多すぎたらユーザーが読むのも大変だし、めんどくさくなって「いらない」って言われるかもしれないでしょ?

集めた情報の中からユーザーが本当に必要なものを選んであげましょう。
でなきゃユーザーへの思いやりが足りないって思われますよ。

4. 読みやすいコンテンツは「見やすさ」と「論理的文章」がポイント

さて、伝える情報が決まったら今度は、どうやって伝えるかを考えなければなりません。
どれだけいよい情報でも、読んでいるのがつらい文章だったらこれまたポイって捨てられちゃいます。
ここでも大切なのは、ユーザーへの思いやり。
「どう書いたら読みやすいかな?」って考えることがポイントです。
でも、文章を書くのが苦手な人はこう思います。

「読みやすいって何だ?」

『沈黙のWebライティング』には、わかりやすい文章を書くためのポイントとして、心理学者で行動経済学者のダニエル・カーネマン氏が主張する、人間の「2つの思考」についての記述があります。

人間の脳には「システム1」と「システム2」があって、それぞれ以下の役割をしています。

システム1
脳への負担を減らすために自動的に高速で動く思考。
物事を直感的に理解しようとする思考。

システム2
複雑な計算など、注意力を要する作業が必要な際に、慎重かつゆっくりと動く思考。
物事を論理的に理解しようとする思考。

わかりやすい文章を書くには、それぞれの脳に配慮しなければいけません。

システム1の脳には、「見やすさ」が影響します。
だから「見た目」に気を使うことが大切。

長文がダラダラ続いたり、漢字ばっかりの文章だったりすると、直感で読みたい気持ちが消えちゃうのだそうです。

そうならないように、漢字とひらがなのバランスを考えたり、改行に気を使ったり、写真を入れたりして読み手に負担をかけないよう工夫する必要があります。

次に、システム2へのアプローチです。
システム2には「わかりやすさ」が影響します。
だから「論理的」な文章を書くことが大切。

論理的な文章とは主張、理由、根拠がしっかりつながっていて、だれでも納得できるような文章のことをいいます。
納得できる文章、つまり理解しやすい文章を書こうというです。

見やすい構造と、理解しやすい論理的な文章でユーザーを思いやるコンテンツ作成を心がけましょう。

ちなみに『沈黙のWebライティング』の本自体もこの理念にもとづいて書かれているから、とっても見やすくて、理解しやすいのです。

5. 論理的文章を書きたいなら、「セルフディベート」がオススメ

さて、さきほど論理的な文章が大切ですよと言いましたが、「じゃあ、論理的な文章ってどう書くの?」って思いませんか?

そこで、松尾さんがオススメしている「セルフディスカッション」「セルフディベート」について紹介しましょう。

セルフディスカッション、セルフディベートとは、自分自身が読者の視点に立って、自分の主張に疑問をぶつけて自問自答することをいいます。
セルフディスカッションは、「なぜ?」という疑問を投げかける「議論」、セルフディベートは反対意見をぶつける「討論」のことです。

たとえば、aを自分、bを読者として対話していきます。

a: Webライティングの本なら、『沈黙のWebライティング』を買うべきだよ。
b: なんで?
a: 『沈黙のWebライティング』には松尾さんが追求してきた文章作成のノウハウがぎっしり詰まってるからね。
b: 文章作成のノウハウって?
a: ・・・
b: ・・・

こうやって質問を繰り返して、論を展開していきます。

自分の言いたいこと(主張)に疑問を投げかけることで、自分の文章を客観的に見ることができ、読者が「なぜ?」と思うことを先回りして解決することができます。
セルフディスカッション、セルフディベートをしておけば、話の流れを止めることなく、必要な情報を選定して文章を作成することができるのです。

6. 記事の正体を公開して、ユーザーに信頼感を与える

ここまで、Googleで上位表示するには、ユーザーを思いやる記事を書く必要があって、ユーザーが求める「答え」を「見やすく」「わかりやすい」ようにコンテンツを作成することが大切ですと述べてきました。

じつは、松尾さんの誠実さはこれだけではありません。
それは、「信頼性」。
「そのコンテンツって本当に信頼できるの?」というユーザーの不安を取り除いてあげる必要があるというのです。

信頼性を高めるために、気を使う点を3つまとめてみました。

1. 誰がつくったか
誰がつくったかを明らかにすることが信頼につながる。

2. 情報源はどこなのか
コンテンツの情報元に気を使うことが大切。
個人のブログやキュレーションサイトは信頼性が低いので、利用しないこと。

3. いつ作ったのか
情報はできるだけ新しいものがよい。
定期的にアップデートすることを心がける。
いつ更新されたか、日付の記載にも気を使う。

つまり、記事の正体をきちんと公開しておくことで信頼を得るということですね。

7. 読みやすい文章へのひと工夫「たとえ話」で文章をおもしろくする

Googleやユーザーに誠実に向き合うことの大切さが伝わったでしょうか。
ここまで誠実だと、誰にでも慕われるよいコンテンツとして見られるでしょう。
でもここで注意。
「誠実さがすべてじゃ!!!」とマジメすぎる文章になっては魅力に欠けてしまいます。
「おもしろい」とか「シェアしたい」って気持ちにさせるのも、ユーザーへの思いやりです。

文章をおもしろくする方法は色々りますが、本書では「たとえ話」を用いて読み手の「自分事」にするという技が紹介されています。
読み手の記憶の中にある知見を使った「たとえ話」は、相手の脳の負荷を軽減でき、読み手が文章を理解する手助けにもなるのだそうです。

たとえば

「いくらちゃんがはーい、ちゃーん、バブー以外の言葉を発したときくらいの衝撃」
「波平さんの髪の最後の一本が抜けてしまったっときくらい悲しい」
「カツオが花沢さんと結婚するくらいめでたい」

とまぁ、3つ目の例文には心がザワつきますが、とにかく誰でも共感できるような「たとえ話」が入っていると、文章を読む負担が減って読みやすくなるというわけですね。

何より「これおもしろいし、友達にも教えよう!」と思った読者が、SNSとかでシェアしてくれるから自分の記事の拡散にもつながるというのも利点です。

『沈黙のWebライティング』からわかる文章作成のおもしろさ

最後になりましたが、やはり『沈黙のWebライティング』を買ってよかったと思います。
「文章の書き方」とか「文章作成のコツ」を説明する実用書ってたくさんありますよね?
この本にも、もちろんライティング技術について書いてあるのですが、それだけじゃなくて読む人への気遣いがどれだけユーザーの心を動かし、Googleを動かすのかということを納得いくように書いてくれているので「Webライティングっておもしろいな」って感じたんです。

Googleやユーザーに対しては誠実に、そして内容は読みやすくユーモアを加えて、たくさんの人に読んでもらえるコンテンツをつくっていきたいですね。

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