春になると気持も新たに英会話や英語の学習を始めたいと思う方は多いのではないでしょうか?

私が運営している英会話スクールのお問い合わせも年間を通して今が最も多い繁忙期です。

中学生や高校生の保護者様は、お子様の通知表を見て今後の進路について不安に思われている時期かもしれません。また、社会人の方は独学や英会話スクールに通う中でなかなか伸びを実感しにくいと不安になり、環境を変えてみようと思われる時期かもしれません。

新学期こそはそのような不安を未然に防ぐために、今回は効果的なオススメの英語ノートの作り方と活用法をご紹介します。

もちろん、英会話習得においては、音読など実践的な学習方法が適しているのですが、長年慣れた方法で学習されたい方はノートを用いるのも悪くはありません。

ご自身の学習スタイルが確立している人は現状の学習スタイルから変える必要はありません。しかし、英語の伸び悩みを実感されている方(特に学生さん)はノートの作り方や使い方、そしてまとめ方が良くない、または知らない可能性がありますので、一例としてご紹介します。

実際にこれからご紹介する方法を使って英語の予習復習をして成績が面白いほど伸びた人もたくさんいます。どこから何をすれば良いのかが分からず、英語の学習が進まない方には、学習方法をマニュアル化することで効率的に学習ができます。

どんな方法であれ、予復習をすれば結果に繋がるのですが、ノートにまとめることで頭の中が整理整頓されます。

つまり、英語の成績をとにかく上げなければならない場合に、このノートの使い方を活用してください。和訳は必要性については賛否両論ありますが、学校のテストで良い点を取るには必要です。

STEP 1 ノートの準備!

まず、A4サイズのノートを購入しましょう。サイズが一回り大きいのですが、書き込みやすく、見やすいです。

STEP 2 ノートに線を引く!

次に、見開き1ページを4分割して以下の様に使います。(※出来るだけパソコンで確認してみてくださいね。)

左ページ
《テキスト本文を書き写すスペース》

  • このスペースには予習としてテキストを書き写します。
  • 書き写す際に、声に出しながら書くこと。書き写すことで、英語の流れに慣れることができます。
  • また、1~2行ずつ明けておくと、レッスン中の解説を重要箇所のすぐ下に書き取ることができます。

《新出単語・知らない単語を書き込むスペース》

  • このスペースには予習時に分からなかった単語を書き込み、辞書で意味を調べておきます。
  • このとき、品詞、同義語、反対語なども書くようにすると、後々役立ちます。
右ページ
《左ページの和訳を書きこむスペース》

  • このスペースには予習として左ページに書き写した英文の和訳を書きます。
  • わからない部分があっても、何とか訳してみるようにします。
  • また、左ページと同様に1~2行ずつあけておくと、レッスン中に訂正を入れやすくなります。


《板書を書き写すスペース》

  • このスペースはレッスン用に空けておきます。
  • レッスン中に先生が説明される文法ポイントや追加情報などを書き込むようにすると良いでしょう。

生徒さんのノートをお借りしました^^
英語ノート

左ページ

A: Hello. May I help you?


B: Yes. I’m looking for a couch.
      look for~[~を探している]


A: OK. How about this one?
  how about~[~はどう?] one=couch


B: Nice! I’ll take it.
一つのカウチなのでitを使う [複数の場合はthem]


MayI help you? [熟語] いらっしゃいませ
couch [名詞] カウチ(同義語:sofa)
this [代名詞] この / これ
one [代名詞] 名詞の代用(複数はones)
nice [形容詞] 良い(同義語:good)

右ページ

A: こんにちは。お手伝いしましょうか?
       何かお探しですか?

B:はい。カウチを見ているのですが。
        探している


A: 分かりました。この一つは(これはいかがですか


B: いいですね。これにします。




STEP 3 とにかく復習をする!

英語学習で最も重要なことは、復習です。

エピングハウスの忘却曲線にもあるように、人は新しく覚えたことを忘れる生き物です。時間が経つと覚えたものが曖昧になるのは自然なことです。20分後には42%を忘れ、1時間後には56%、翌日は74%、1週間後には77%、1ヶ月後にはなんと79%を忘却し、21%しか覚えていないのです。年齢を重ねるとその率は更に上がるかもしれません。

忘れることは誰にでも起こり得ることです。ここで重要なのは、外国語習得ができる人は、忘れる前に復習をしているのです。ペースは個人差がありますが、できるだけ毎日少しずつでもよいので、復習をするようにしましょう。

時間がない!?

この様な英語ノートを作成しておくと、復習がスムーズにできます。仕事や家庭の事情でなかなか自分の時間が作れない忙しい社会人だからこそ、復習は隙間時間にサクッとできるような工夫が必要です。

また、学生さんにおいては、予習の段階からこのノートを活用すると、中間テストや期末テストの時にはこのノートが「最高の参考書」になります。ノートの取り方が分からずに授業についていけないのは大変もったいないので、今すぐに活用してみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回のノートを使った学習方法は一例であり、絶対的なものではありません。しかし、自身の経験や担当した生徒様の英語の成績を見ると、効果的な方法だと言えます。

このような英語のノート作成をすることで、必然と予習・復習をすることになるからです。語学はコツコツと努力をすれば身につきます。

更に効率的に習得されたい方は、ノート作成時だけでなく、復習する時もできるだけ大きな声で音読するように心がけてください。特に実践英会話の習得を目指している方は、音読の効果は侮れませんよ!

また、色を使いすぎるのは良くありません。ノートをカラフルにすることに労力を注ぐのはもったいないです。また、あとで見直した時に、何が重要事項なのかが分かりくくなります。できれば黒(鉛筆)と赤の2色、多くても3色までにしましょう。

新学期を先取りして、充実した英語学習の一年にしましょう!