英語初級者のリスニング力を上げるコツは「発音矯正と音法の習得」が不可欠

英語を話している時に、相手の言っていることが理解できず、何度も聞き返し、最終的には書いてもらったら知っている単語だったので落ち込んだ。なんて経験はありませんか?

英語リスニングには自信がない、という悩みを抱えている日本人英語学習者はとても多いです。

今回はなぜ知っている単語が聞き取れないのか、また、どうすればリスニング力がアップするのか、などリスニング力を強化し向上するための方法に注目してみましょう。

英会話力向上のコツはリスニング力を鍛えること

相手の言っていることが理解できなければ、会話にならないので面白くありません。むしろ嫌な思いをして、英語嫌いになる可能性もあります。

しかし、聞き取れると、次は「こんなことが言いたい・聞いてみたい」とモチベーションが上がります。

そのモチベーションが記憶力や理解力をさらに高め、言語習得サイクルの軌道に乗るのですが、多くの方の場合、文法と語彙から学習し始め、その学習スタイルが合わず、軌道に乗る前に挫折してしまうことがあります。

つまり、英会話力を上げるには、まずリスニング力を上げる必要があるのです。

リスニング力を上げるには発音矯正が不可欠

私たちの耳は、自分で発音できる音しか聞き取ることができません。そこでまず重要になるのが、英語と日本語の音の違いを知ることです。【参照:http://knowledge-plus.com/english/35/

日本語 英語
母音の数 5つ 15~25(諸説あり)
無声音 なし あり
周波数 1500Hz 3000Hz

母音とは、日本語の「アイウエオ」の5音のことであり、英語にはその発音の仕方が幾通りもあります。
例えば「ア」1つをとっても英語ではapple」「up」「love」「calm」「all」「hurt」「heart」「warm」「like」「about」などがそれぞれ違う音として認識されていますが、日本語では全てが同じ音として認識されています。

また、英語には声を伴わない無声音と言うものが多数あります。腹筋を使って息だけで発音するため、日本人には馴染みのない音です。

さらに、英語は日本語の2倍の音域を使って、抑揚をつけて話す言語です。普段私たちが使用しない高音や低音で発音された音は聞き取りにくいと感じてしまいます。

馴染みのない音や上手く発音できない音は、聞き取りに大きな影響を与えます。まず、正しい英語の発音を習得し、少しでもネイティブに近い音で英語を発するように心掛けることで発音矯正をしましょう。

発音矯正のコツ

まずは以下の3点に重点を置きましょう。

1. 消える音 / 聞こえなくなる音【t, d, p, g, k, f, h, など】

  1. I can’t come to the potluck party.(持ち寄りパーティーに行けない)
    「アイ キャン カム トゥ ダ ポッラッ パーリ―」
  2. You should stop smoking.(喫煙をやめるべきだ)
    「ユー シュ スタッ スモーキン」
  3. I’ll tell him.(彼に伝えておくよ)
    「アイル テリム」

1と2は、語末の音が、3は、語頭の音が消えています。消えている音は無声音の子音です。日本語の感覚では、無いはずの母音を追加して「pottolucku ポッラッ」と全てを有声音で発音してしまいがちです。

2. 繋がる音【子音とy、子音と母音など】

  1. I’ll catch you sometime this year and give you back the ten yen.(年内に連絡して、借りていた10円を返すよ)
    「アイル キャッチュー サムタイム エン ギヴュー バッ ディ テンニエン」
  2. Could you tell me whose shirt this is?(これは誰のシャツなのか教えてくれる?)
    「クジュ テルミ― フースシュ ディスィズ?」
  3. Did you comb your hair? I like your new hairstyle.(髪をとかしたの?その髪型、良いね。)
    「ディジュ コーミュア ヘア? アイ ライキュア ニュー ヘアスタイル」

基本的に子音と母音は繋げて一つの音として発音します。

例えば「sing」の場合、「s」と「i」を別々に発音するのではなく、繋げて「スィ」という一つの音になります。この法則は隣同士にある単語にも適応されます。

例えば、「an apple」は「アン アップル」ではなく、「ア ナプル」と発音します。音のリンクが生まれると、息継ぎポイントも少しずれるため、人によってはこの単語を「パイナップル」と聞き間違えてしまうかもしれません。

3.変化する音【t, d】

We made a snowball and put it in the freezer.(雪玉を作って冷凍庫に入れたよ)
「ウィー メイラ スノウボール エン プリリン ダ フリーザー」

tとdは日本語の「ラリルレロ」の音に変化することがあります。
「タ」「ダ」を発音するとき、舌先は上あごに触れるため、「ラ」とほぼ同じ動きで発音します。ローマ字で使用される「ra」や「la」は舌がもっと前後に位置し、「タ」「ダ」「ラ」とは少し違う音であると言えます。

音で確認してみましょう!

日本人にとって難しい音

rとl、sとth、bとv、sとsh、fとh、zとth、fとth、vowels

  • grass, glass
  • sink, think
  • base, vase
  • sea, she
  • food, hood
  • zen, then
  • first, thirst

音で確認してみましょう!

基本的な英語の読み方の法則10通り

英会話初級者の中には、英語を読むこと自体が難しいと感じている人も少なくはないでしょう。

その原因の一つは、小学校で習ったローマ字の知識が介入しているからである、と考えられます。そこで、英語を読むときに役立つ法則をご紹介します。

言葉にははっきりと線引きできるような明確なルールはないので、この法則がすべてに当てはまるわけではありませんが、多くの場合、以下のような傾向がみられます。

まず初めに、母音の読み方を確認しておきましょう。母音には「ローマ字読み」と「アルファベット読み」の2通りがあります。

a i u e o
ローマ字読み
アルファベット読み エィ アィ ユゥ イー オゥ

1. o が2つ続く時は「ウー」と発音する

例: cool, mood, soon, food, moon, pool, boot, wool

「O」が1つの時は「coldコールド」のように「オゥ」と発音するのに対し、ooの場合は「coolクール」のように「ウー」の音になることが多いのです。

2. 同じ子音が2つ続く時は最後の子音は削除して発音する

例: cross, bless, class

「S」が2つある場合は、「スス」と2回発音する必要はありません。しかし、「boxes」のように文法上の関係でsを追加したものは、きちんと「boxesボックスィーズ」と発音する必要があります。

3. w が “or” の前にくっついた時は “er” と発音する

例: work, word, world

「er」の発音とは、下を奥の方に引き、小さな口の開きで出す「R」の音のことです。「ウ」の形で唇を前に突き出すのがコツです。

4. n の前にある k はいつも発音しない

例: knee, knife, knob, know

昔は「k」も発音していた時代もあったようですが、現代英語では発音しません。

5. m の後にある b はいつも発音しない

例: comb, climb

4 の「k」同様に「b」は表記のみです。

6. c の後に e, i, y がくると、その c はsのようにソフトに発音する

例: central, city, cycling, sentence

「c」には「k」と「s」の2つの音があります。基本的には「cookie クッキー」のように「k」の発音をしますが、「e, i, y」の場合は「s」で発音される傾向があります。この3母音は「エイヤー」と覚えましょう。

7. g の後に e, i, y がくると、その g は j のようにソフトに発音する

例: gym, gin, gentleman, ginger, genius

「g」には「g」と「j」の2つの音があります。基本的には「good グッド」のように「g」の発音をしますが、「c」と同様に「エイヤー」の時は「j」音になる傾向があります。

8. 母音が2つ続く時は、1つ目の母音をアルファベット読みして、2つ目の母音は発音しない

例: coat (c + オゥ + t), speak (sp+ イー + k), maid (m + エィ+ d)

アルファベット読みとは、ABCの歌の歌詞のことです。

9. 母音字+子音字の最後に e がある場合、はじめの母音はアルファベット読みをし、eは発音しない

例: make (m + エィ + k), write (wr + アィ + t), rope (r + オゥ + p)

この法則は「マジックe」や「サイレントe」などと言われています。「winウィン」は後ろにeが付くことにより「母音+子音+e=wineワイン」と発音されます。4文字のものが多いのですが、「computer コンピューター」のように長い単語にも適用される法則です。

10. 発音する際に母音が二つ並んでいる場合、一つ目を強く長めに発音し、2つ目は軽く添える程度に発音する

例:take (t + エィ + k), boat (b + オゥ + t), time (t + アィ + m)

これは二重母音と言われるものです。日本語ではただ伸ばして発音する母音「ボート」を、英語では1つ目の母音を4倍強く長く「boatボゥトゥ」と発音しているのです。もちろん強さを計ることはできませんが、このような法則があることを知った上で読むだけで、メリハリが出てきます。

音で確認してみましょう!

まとめ

英語学習を長年しているのに、いざ英語を話す場面になると、とっさに言葉が出てこない、と思ったことがある方は多いでしょう。

語学学習が実践に繋がりにくい最大の要因は、口頭練習不足です。理想は8割口頭練習、2割読み書きという比率ですが、多くの方が逆になっている、または口頭練習がほぼゼロになってしまうのはなぜでしょうか?それは、正しく発音する自信がないこと、が考えられます。

今回ご紹介した音の法則を片手に、英語を音読する学習スタイルに少しずつシフトしていただければ、実践に繋がりやすくなります。文の法則、つまり「文法」は長年学習してきましたが、多くの方が「音の法則=音法」はまだ学習経験がないはずです。

音法の習得は、音読なしではできません。

とにかく大きな声で何度も発音し、口の筋肉に刷り込んでいくつもりで音読をすることで、瞬発力のある英語力を身につけましょう。

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