“世界で一番貧しい大統領” と言われたホセ・ムヒカが教えてくれたこと

[対象:全員]

2年前の今日(2013年6月20日~22日)、ブラジルのリオデジャネイロで国際会議(Rio+20)が開かれました。

内容は、世界が直面している環境問題と開発について。

各国の代表が壇上に上がってスピーチをするが、いまひとつ心を揺るがすような発表がなく、諦めかけていた時、一筋の光が差した。

会場の空気を一瞬で変えるすばらしいスピーチをしたのは、南米小国ウルグアイのホセ・ムヒカ(Jose Mujica)大統領です。

彼は “世界一貧しい大統領” と言われ、圧倒的な支持を得ています。その理由とは?

1.お給料の90%を寄付

およそ100万円の月給のうち、そのほとんどを、与党拡大戦線や貧困者用公共住宅建設プログラムなどに寄付しているムヒカ大統領。

自身は10万円ほどで奥さんと愛犬の2人と一匹で仲睦まじく暮らしている。

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「大統領になったからと言って生活水準を上げる暮らしはしません。他の人にとっては足りないと感じる私の収入、私にとっては必要以上の額です。犠牲ではなく、義務なのです。」

2.住まいは簡素で小さな一般住宅

大統領官邸への入居を拒否し、首都モンテビデオ郊外の質素な農場で暮らしている。

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3.愛車は友人からもらった小さな車

運転手付きの高級車ではなく、約18万円相当の1987年型フォルクスワーゲン・ビートルを自ら運転するムヒカ大統領。

当選時に友人たちからプレゼントしてもらった宝物。
アラブの富豪からの「1億円で買い取りたい」、というオファーを迷わず「友人を裏切り傷付つけたくない」と断ったことも話題となった。

家の駐車場もボロボロの木製で非常に簡素。

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4.畑仕事

菊や野菜の栽培、養鶏が日々の日課。
トラクターを自ら動かすこの光景を見て、一国の大統領であるとは到底思えない。

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5.スウェット姿

スーツやネクタイではなく、質素でカジュアルな格好をしている。
テレビ取材が来ても着飾るわけではなく、いつも通りのスウェット姿で出迎える。

国際会議など、公共の場に登場する際は、ジャケットを羽織るが、ネクタイはしない。

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「本当に貧しい人とは、少ししか持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人だ」

6.大麻の生産・販売を合法化

世界で初めての合法化。
大麻の密売をなくせば麻薬組織の資金源が絶たれ、犯罪が減るほか、麻薬の乱用による若者の犯罪を防止できる、とムヒカ大統領は主張し、その法案が可決された。

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「唯一良い中毒は愛すること。それ以外は忘れてしまいなさい。」

7. 人工妊娠中絶や同性婚の合法化

同性婚においては、先に合法化した隣国アルゼンチンで、カトリック教会が同性婚に強く反対し、政府と激しく対立した経緯がある。

国民の60%以上がカトリック教徒であるウルグアイでも、教会は結婚と家族の制度に対する害悪だとして同性婚に強く反対し、同性婚支持者と反対者双方の激しい議論やデモを引き起こしていた中、性的マイノリティの人権を守るために戦い抜いた。

まとめ

飾らない性格と親しみやすい笑顔、そして何より言葉で伝えるだけではなく、自ら実行する説得力のある姿勢にウルグアイ国民だけでなく、世界中から愛されているムヒカ大統領。

残念ながら、今年3月に任期を終え、惜しまれながら退任されました。
彼は “ペペ” という愛称で呼ばれていました。

ウルグアイでは再選することができないため、彼はもう出馬することはできませんが、このようなすばらしい人の活躍を知り、広めていくことで、少しずつ世の中を変えていくことができるかもしれません。

スピーチの日本語訳全文と動画はこちら

画像出典:messynessychic.com,dailymail.co.uk,messynessychic.com,huffingtonpost.com

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